いつ辞めるって言うの? 今でしょ!
登録している転職サイトのジョブエージェント(なんかカッコいい言い方だな)の担当者さんから「一身上の都合で今日で会社辞めます! めんご★」とメールが来て数日、ついにワタクシも社長に辞意を伝えることにいたしました。
さて、ワタクシが会社を辞める一番の理由としましては「やりたいことがやれない=作りたい本が作れない」なのですが、二番手三番手、なかなかのポジションに「エゲツない上司の贄にされた」というのがおりますのですね。
実際に会ったことがない人の「人となり」というのはお伝えしづらいのですけれども、その方のエゲツなさは、弊社の社員over30は全員「ヤベェ」と思うくらいえげつなく。下につけられた新人は、もれなく辞めるか勤務態度を著しくこじらせ「私の部署さえ良ければいい」という考えになるのですね。
そんなオヤカタ様につけられて3年半。いやもうまじすげー耐えた! 今振り返ると「お前、ドMなの?」ってくらいの耐えっぷり。誰かが助けてくれると信じてた。そうなの、アタシ、信じてたの……。
だってみんな「あいつはヤベェ」って言うから!
さすがに何とかしてくれるはず、と思っていたのですね。哀れ〜(1年ほど前の自分に向かって)。みんな、我が身が可愛い。頼りしにていた部長クラスの方までもが「あいつと話したくないから堪忍」と言うほど、ヤベェんだもの、致し方なし。
で、どうするかです。ここからが問題です。辞意を伝えることは決定なのですが、問題は「どういう風に伝えるか」です。
ついこの間、その件の上司のクズっぷりを改めて確認しまして、「こんな奴の下で頑張って来た私って、客観的に見たらすんげー惨めだな」とシンデレラ気分に浸ってさめざめ泣いていた時の話です。
それまで私は「いかにあいつがクズか」を社長に直接話すことしか考えていませんでした。そして幸か不幸か「社長に全部ぶちまけるべきだよ! じゃないと何も変わらないよ!」と私を応援してくれる人がいたのですね。
そうだ。私が言えば、何か変わるかもしれない。残るみんなのためにも、私が何か言わなきゃ!
そう思っていたのです。
でも、待てよ。
違うな、と。
それは違うんじゃないか、と。何かしら私の中に芽生えていた叡智が、天啓を囁いたわけなのです。
そうだ、笑顔で去ろう。それこそが最高の復讐だ。
「本当にHさん(仮名)にはお世話になりました。あの方がいたからこそ、私はここまで成長することができたのだと思います。これからも社員一丸となって、Hさんの指示のもと、動いていけば間違いありません。それだけ、あの方には人望と実力がありますので!」
って、褒めちぎってちぎってちぎりまくってやろう、と思ったのです。
最高。
残された方々は引き続き耐えればいいし、また新たな贄が投入されるから、所詮他人事。そうやって成長して来た会社なので、そもそも「変えよう」と動くことは、逆に迷惑だったのかもしれません。
性格悪いと言われたって、かまやしない。私は今、我が身を守ることしか考えられないのだから。
ですが、この叡智が私の中に芽生えた瞬間「あー、私ってすげー怖い部分あるなー」と、ほんのちょっと怯えました。しかし今となってはそれ以外に考えられぬ。
まぁ、他人事として生きている弊社の人間にとっては、蚊に噛まれるよりも痛くないことでしょう。だからこそ、いい会社(漠然とした表現ですが)行って、最高の本作ろっと。それも最高の復讐。
そんなこんなで、今日はババアの復讐話でした。お付き合いいただき、ありがとうございます。
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