Emo Books(エモブックス)│本に想いをのせるオンライン書店
https://emobooks.net丨思い丨本にはそれぞれ、作り手の大切な想いがあり、また、その本をおすすめする選者にも想いがあります。あらゆる本が買えるWebサービスは数あれど、取り扱っている本について、表紙と一部の中身、定型の解説文ぐらいの情報しかありません。「Emo Books(エモブックス)」は、長年本づくりに携わってきた編集者が、作り手の想いとともに本を紹介・販売するオンライン書店。厳選した本にエモーションをのせてお届けします。なお、本はすべて新品です。丨取り扱いジャンル丨・Active旅⾏やスポーツなど新しい趣味の時間を楽しもうと思い⽴ったときに。・Happy読んだり⾒たりすると、⼼がワクワク、幸せな気分になれる本を集めました。・Creativeデザインや写真など、ものづくりの感性を刺激する、編集者ならではの選書。・Relax誰にも邪魔されない⾃分時間。⼼を落ち着かせてくれる⼀冊に出会いたいなら。・Spice毎日に刺激を。人生を味わい深いものにするきっかけは、この一冊かもしれない。・Lonelyたまには泣きたいときもある。そんなあなたにはこのジャンルの本がおすすめ。
『Dr. Nodaの宇宙料理店』/選書者:野田学さん・名古屋市科学館 学芸員
発行/プレアデス出版著者/野田学名古屋市生まれ。京都大学理学部物理学科卒、名古屋大学大学院修了、博士(理学)。研究職を経て1997年から名古屋市科学館の学芸員に。天文学や天文教育ほか科学リテラシーの普及にも尽力。本の紹介/名古屋市科学館の学芸員(天文)である著者が同館天文クラブの機関誌に1999年から20年以上に渡って連載してきた69話を書籍化するにあたって大幅加筆・修正、イラストや図を多用して再編集したもの。ニュートリノから、銀河のでき方、膨張宇宙論まで、宇宙に関する難解な用語や現象をシェフのDr. Nodaが重くなりすぎないよう丁寧な調理と絶妙なさじ加減によって口当たり良く紹介。一つひとつの素材の味をしっかり味わえ、一度味わうと虜になること間違いなし!なぜ宇宙が膨張していることが分かったかということや、メートルやキロメートルという長さは実は光の速度から決められていることなど、「へえ!」という驚きがいっぱいで、知る喜びにふれながら、天文学の奥深さに浸ることができる一冊です。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3155/本を選んだ人/ [名前]野田学さん[肩書]名古屋市科学館・学芸員[プロフィール]名古屋市生まれ。京都大学理学部物理学科卒、名古屋大学大学院修了、博士(理学)。研究職を経て1997年から名古屋市科学館の学芸員に。天文学や天文教育ほか科学リテラシーの普及にも尽力。
¥2,090
『バムとケロのにちようび』/選書者:おおぶ文化交流の杜図書館
発行/文溪堂作・絵/島田ゆか東京デザイン専門学校グラフィックデザイン科卒業。 パッケージデザインなどを経て、フリーに。 絵本に『バムとケロのにちようび』、 『バムとケロのそらのたび』、 『バムとケロのさむいあさ』、 『かばんうりのガラゴ』、 『うちにかえったガラゴ』などがある。本の紹介/1994年に出版された島田ゆかさんのデビュー作『バムとケロのにちようび』。小型版も含め累計580万部を誇る人気絵本「バムとケロ」シリーズの第1作です。 おおらかで心優しい犬のバムと、やりたい放題がかわいいカエルのケロちゃんのとある雨の日曜日のお話です。バムが本を読もうと部屋をきれいに片付けていると、どろんこびちゃびちゃのケロちゃんが帰ってきました。お風呂にはいって、ケロちゃんもお部屋も何もかもがつるっときれいになったら、おやつをつくって、いざ本をとりに屋根裏へ。でも、そこにはガにねずみ、虫がうじゃうじゃ。バムはいつになったら、静かに本が読めるのでしょうか…。また、物語はもちろん隅々まで細かく描かれた絵も魅力的。ソファの足がまさに足の形をしていたり、小さなテーブルが長靴を履いていたり、バスタブが犬の形だったり。ユーモア漂う家具がところどころに配置されているのも、見どころです。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3267/本を選んだ人/ [名前]おおぶ文化交流の杜図書館小倉明美[肩書]司書[プロフィール]愛知県・大府市にある「おおぶ文化交流の杜図書館」でチーフを務める。館長とともに会議に出席したり、人事や労務の役割を担ったりと業務責任者として図書館を運営している。
¥1,650
『ぐりとぐら』/選書者:おおぶ文化交流の杜図書館
発行/福音館書店著者/なかがわ りえこ1935年生まれ。62年に出版した『いやいやえん』で厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞、野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞。主な著書に絵本『ぐりとぐら』シリーズ、『そらいろのたね』『ももいろのきりん』などがある。イラスト/おおむら ゆりこ1941年生まれ。高校三年の時より童話の挿絵や絵本の仕事を多くてがけている。主な作品に、実姉中川李枝子氏とのコンビで「いやいやえん」「かえるのエルタ」「おひさまはらっぱ」「ぐりとぐら」シリーズなど。本の紹介/1963年に生まれた、言わずと知れた超ロングセラー。青と赤のとんがり帽子とつなぎがトレードマークの「ぐり」と「ぐら」。ふたりは野ねずみのふたごです。仲良しのふたりが、この世で一番好きなのは、お料理すること、食べること。今日も大きなかごを持って、森の奥へ出かけます。一番の魅力は、最後に登場する黄色く大きなカステラでしょう。“子どもたちにとってうれしいこと”が詰まった一冊をぜひ親子で楽しんでください。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3267/本を選んだ人/ [名前]おおぶ文化交流の杜図書館小倉明美[肩書]司書[プロフィール]愛知県・大府市にある「おおぶ文化交流の杜図書館」でチーフを務める。館長とともに会議に出席したり、人事や労務の役割を担ったりと業務責任者として図書館を運営している。
¥990
『蜜蜂と遠雷(下)』/選書者:おおぶ文化交流の杜図書館
発行/幻冬舎作/恩田陸1964年生まれ。1992年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞を、2017年『蜜蜂と遠雷』で直木賞と2度目の本屋大賞をそれぞれ受賞した。本の紹介/本の紹介/国際ピアノコンクールを舞台に、コンクールに挑む4人の若きピアニストたちの葛藤や成長を描いた青春群像小説。第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞ダブル受賞作。 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3267/本を選んだ人/ [名前]おおぶ文化交流の杜図書館小倉明美[肩書]司書[プロフィール]愛知県・大府市にある「おおぶ文化交流の杜図書館」でチーフを務める。館長とともに会議に出席したり、人事や労務の役割を担ったりと業務責任者として図書館を運営している。
¥869
『蜜蜂と遠雷(上)』/選書者:おおぶ文化交流の杜図書館
発行/幻冬舎作/恩田陸1964年生まれ。1992年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞を、2017年『蜜蜂と遠雷』で直木賞と2度目の本屋大賞をそれぞれ受賞した。本の紹介/国際ピアノコンクールを舞台に、コンクールに挑む4人の若きピアニストたちの葛藤や成長を描いた青春群像小説。第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞ダブル受賞作。 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3267/本を選んだ人/ [名前]おおぶ文化交流の杜図書館小倉明美[肩書]司書[プロフィール]愛知県・大府市にある「おおぶ文化交流の杜図書館」でチーフを務める。館長とともに会議に出席したり、人事や労務の役割を担ったりと業務責任者として図書館を運営している。
¥869
『火花』/選書者:おおぶ文化交流の杜図書館
発行/文春文庫作/又吉直樹1980年生まれ。芸人、脚本家、小説家、俳人であり、ピースのボケ担当である。2015年、『火花』で芥川賞を受賞。他の小説に『劇場』『人間』、エッセイに『第2図書係補佐』『東京百景』などがある。本の紹介/売れない芸人・徳永は営業先の熱海の花火大会で先輩芸人・神谷と出会います。常識のワクからはみ出た漫才を披露した神谷の姿に魅了された徳永は、神谷に弟子入りを志願。「俺の伝記を作ってほしい」という条件で神谷はそれを受け入れるのでした。毎日のように飲みに出かけては芸の議論を交わす二人。仕事はほぼないものの充実した日々を送る二人でしたが、いつからかわずかな意識の違いが生まれるようになってしまう…。誰しもが時に、理想と現実の間のギャップに悩み、抱える「葛藤」を、純文学を愛する著者による美しい文体で真っすぐに描いている本作。ぜひドラマ版や映画版とあわせてお楽しみください。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3267/本を選んだ人/ [名前]おおぶ文化交流の杜図書館小倉明美[肩書]司書[プロフィール]愛知県・大府市にある「おおぶ文化交流の杜図書館」でチーフを務める。館長とともに会議に出席したり、人事や労務の役割を担ったりと業務責任者として図書館を運営している。
¥660
『完全な真空』/選書者:児玉雨子さん・作家、作詞家
発行/河出書房新社作/スタニスワフ・レム1921年生まれ。ポーランドSF界の第一人者であり、哲学者、未来学者、エッセイスト。著作はリアリズム小説から風刺にまで及ぶ。本の紹介/“架空の書物の書評集”という前代未聞の本作。『新しい宇宙創造説』、『ロビンソン物語』、『誤謬としての文化』などと題された、一癖も二癖もある偽書物と、その書物に対する熱量あふれる書評を収録。パロディやパスティーシュが満載のユーモアあふれる一冊です。SNSで“発信するために読書する”なんてことがある時代ですが、すべてに意味を求めなくても良い。わからないことを楽しんだり、面白がったり。そういう読書もあって良い。そんなふうに思わせてくれてる作品です。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3183/本を選んだ人/ [名前]児玉雨子[肩書]作詞家・作家[プロフィール]A-Sketch所属。アイドル、声優、テレビアニメ主題歌やキャラクターソングを中心に作詞提供。 小説やエッセイ執筆も行う。著書『誰にも奪われたくない/凸撃(河出書房新社)』を2021年に発売。
¥1,375
『時計じかけのオレンジ 完全版』/選書者:児玉雨子さん・作家、作詞家
発行/ハヤカワepi文庫作/アントニイ・バージェス1917年生まれのイギリスの小説家。小説の執筆以外でも、評論、作曲、脚本、詩、翻訳、エッセイ、言語学など様々な分野で活躍した才人として知られる。本の紹介/スタンリー・キューブリック監督映画原作にして、英国の二十世紀文学を代表するベスト・クラシック。近未来のロンドンで、クラシック音楽を愛する少年は、仲間たちと共に暴力に明け暮れる日々を送っていました。そんな中、彼はある殺人事件をきっかけに逮捕されてしまい、残忍な人格を矯正するという名目の奇妙な治療法の被験者となるのでした…。ウルトラ・バイオレンス(暴力行為)や洗脳などのイメージが強い作品ですが、“ナッドサット”と呼ばれる、作者が生み出したオリジナルの言語も本書の特長のひとつです。小説家であり言語学者でもあったバージェス自身によって発明されたもので、奇妙で味わいのある言葉として小説の良きスパイスになっています。また、傑作SFとしてカルト的な人気を誇る、映画『時計じかけのオレンジ』は、本作を原作としています。完全版によって追加された最終章は、映画では描かれていないので、映画版と原作を比べてみるのも面白いかもしれません。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3183/本を選んだ人/ [名前]児玉雨子[肩書]作詞家・作家[プロフィール]A-Sketch所属。アイドル、声優、テレビアニメ主題歌やキャラクターソングを中心に作詞提供。 小説やエッセイ執筆も行う。著書『誰にも奪われたくない/凸撃(河出書房新社)』を2021年に発売。
¥814
『金色の死』/選書者:児玉雨子さん・作家、作詞家
発行/講談社作/谷崎潤一郎1886年生まれ。大正・昭和時代に活躍した作家。伝統的な日本語による美しい文体を確立し、代表作には『痴人の愛』『春琴抄』などの純文学作品が挙げられる。 彼の芸術性をつき詰めた文学は海外からも評価が高く、数多くの翻訳本が出版されている。本の紹介/谷崎の多彩な個性が発揮される大正期の作品群七篇を収録した一冊。表題作である『金色の死』は、「私」と少年時代からの友人である岡村君の人生を「私」目線で描いた作品です。岡村君は自分の肉体を芸術作品とするために美を追求し、最終的には「絢爛なる芸術の天国」を作り上げます。なんとも怪奇的な話でありますが、芸術性の高い美しい文章は健在です。『金色の死』は、谷崎がその存在を後に隠そうとした作品としても有名であり、のちに三島由紀夫が自身の著書である『三島由紀夫の美学講座』で本作を批評したことでも知られています。さらには、そして江戸川乱歩が狂喜して『パノラマ島奇談』を書くきっかけになったとも言われるなど、後世に多大な影響を残した作品と言えるでしょう。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3183/本を選んだ人/ [名前]児玉雨子[肩書]作詞家・作家[プロフィール]A-Sketch所属。アイドル、声優、テレビアニメ主題歌やキャラクターソングを中心に作詞提供。 小説やエッセイ執筆も行う。著書『誰にも奪われたくない/凸撃(河出書房新社)』を2021年に発売。
¥1,540
『チャンティクリアときつね』/選書者:月岡弘実さん・BookGalleryトムの庭 店主
発行/ほるぷ出版作/バーバラ・クーニー1917年、ニューヨーク生まれ。『チャンティクリアときつね』(J・チョーサー文)と『にぐるまひいて』(D・ホール文/共にほるぷ出版)で2度コールデコット賞を受賞。『ルピナスさん』で全米図書賞を受賞。本の紹介/ずるいキツネにだまされたオンドリが、森へつれこまれる寸前、知恵を働かせてうまく逃れる姿を描いた一冊。クーニーのイラストはただ美しいだけでなく、時代背景に忠実であることでも知られます。物語の題材となった『カンタベリー物語』が生まれた場所を訪ねて、建物や町並みを研究したそうです。当時の服装や暮らしぶりを徹底して調べたと言われており、絵のすみずみまで見逃せません。14世紀の農家の雰囲気をよく伝える挿し絵は、子どもだけでなく大人の目を引く美しさです。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3119/本を選んだ人/ [名前]月岡弘実[肩書]BookGallery トムの庭 店主[プロフィール]名古屋・一社にある書店「BookGallery トムの庭」の店主。豊富な知識と経験から選書をし、また講座を実施するなど、海外の児童文学・絵本に造詣が深いことで知られる。
¥1,760
『ちいさいおうち』/選書者:月岡弘実さん・BookGalleryトムの庭 店主
発行/岩波書店作/バージニア・リー・バートン1909年アメリカ生まれ。画家として、デザイナーとして、また絵本作家として活躍した。最初の絵本『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』は、長男アーリスのため、第二作『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』は次男マイケルのために描かれたもの。本の紹介/自然豊かな土地に建つ“ちいさいおうち”は、美しく変貌する自然の景色を眺めながら、じっと動かずに過ごします。春夏秋冬の季節をめぐりながら、ときに遠くに見える町のあかりを見ながらにぎやかな町を想像し、思いを馳せるのでした。しかし、時代の流れとともに景色は一変。ビルが建ち、自動車が走り、周りの様子は様変わりしてしまいました。すると、ちいさいおうちはあることを考えるようになっていく……というお話です。アメリカを代表する絵本作家であるバージニア・リー・バートンの傑作絵本として知られる本書。絵本作家に限らず多くの表現者たちが影響を受けた1冊として名が挙げることも多いです。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3119/本を選んだ人/ [名前]月岡弘実[肩書]BookGallery トムの庭 店主[プロフィール]名古屋・一社にある書店「BookGallery トムの庭」の店主。豊富な知識と経験から選書をし、また講座を実施するなど、海外の児童文学・絵本に造詣が深いことで知られる。
¥880
『オットー』/選書者:月岡弘実さん・BookGalleryトムの庭 店主
発行/評論社作/トミー・ウンゲラー1931年フランスのストラスブール生まれ。1956年にアメリカに移住し、画家・漫画家・絵本作家や広告美術など幅広く活躍。ヘラルド・トリビューン賞、国際アンデルセン賞画家賞を受賞。主な作品に、『すてきな三にんぐみ』(偕成社)、『ぺちゃんこスタンレー』(あすなろ書房)などがある。本の紹介/この物語の主人公は、オットーと名付けられたテディベアです。オットーは少年デビッドとオスカーとともに、楽しい日々を過ごしていましたが、ある日、ユダヤ人のデビッドが、両親とともに強制収容所に送られてしまいます。戦争の悲惨さや差別の残酷さの印象が強い一方で、“生きる喜び”が伝わってくる本書。悲しいだけで終わるのではなく、希望を抱かせてくれるのです。作者であるウンゲラー自身も第二次世界大戦を経験。厳しい時代が終われば幸せな時代がやってくると願っていたのでしょう。楽しいだけの本ではありませんが、複雑な世界情勢により、悲しみを背負いながら生きている人がいる今だからこそ、読んでほしい一冊です。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3119/本を選んだ人/ [名前]月岡弘実[肩書]BookGallery トムの庭 店主[プロフィール]名古屋・一社にある書店「BookGallery トムの庭」の店主。豊富な知識と経験から選書をし、また講座を実施するなど、海外の児童文学・絵本に造詣が深いことで知られる。
¥1,430
『ふくろうくん』/選書者:月岡弘実さん・BookGalleryトムの庭 店主
発行/文化出版局 作/アーノルド・ローベル1933年アメリカ ロサンゼルス生まれ。『ふたりはともだち』でコルデコット賞次賞と全米図書賞、『ふたりはいっしょ』でニューベリー賞、『どうぶつものがたり』でコルデコット賞を受賞。20世紀アメリカを代表する絵本作家となる。本の紹介/小学校の教科書にも採用されている『がまくんとかえるくん』シリーズの作者、アーノルド・ローベルの作品です。お人好しで心優しく、けれど一度考え出すと止まらない性格のせいで、悩みを抱えながら毎日を忙しく過ごすふくろうくん。本書にはふくろうくんの日常をつづった短編を5作収録しています。アーノルド・ローベルの作品は、小説家兼詩人である三木卓さんがほとんどの翻訳を担当。ユーモアのセンスあふれる翻訳が、ローベル作品の素晴らしさを伝えてくれます。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3119/本を選んだ人/ [名前]月岡弘実[肩書]BookGallery トムの庭 店主[プロフィール]名古屋・一社にある書店「BookGallery トムの庭」の店主。豊富な知識と経験から選書をし、また講座を実施するなど、海外の児童文学・絵本に造詣が深いことで知られる。
¥1,045
『ムーン・ジャンパー』/選書者:月岡弘実さん・BookGalleryトムの庭 店主
発行/偕成社文/ジャニス・メイ・ユードリーアメリカ生まれ。大学卒業後、保育園に勤めているときに絵本の楽しさを知り、作品をつくるように。初めての絵本作品『木はいいなあ』によりコルデコット賞を受賞。絵/モーリス・センダックアメリカ合衆国の絵本作家。世界中で約2000万部売れた『かいじゅうたちのいるところ』をはじめ、80を超える作品を発表。現代絵本界を代表する存在であり、アニメーション映画や舞台美術にも取り組んでいる。本の紹介/神秘的なイラストと、谷川俊太郎の日本語訳が印象的な『ムーン・ジャンパー』。起承転結や驚くような展開のある物語ではありませんが、夜の庭という静寂の舞台と躍動する子どもたちのコントラストが目を引きます。カラーのイラストとモノクロの文章が交互に登場する、絵本の構成も見事です。物語と絵と翻訳が三位一体となっている、大人にも子どもにもおすすめの一冊です。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3119/本を選んだ人/ [名前]月岡弘実[肩書]BookGallery トムの庭 店主[プロフィール]名古屋・一社にある書店「BookGallery トムの庭」の店主。豊富な知識と経験から選書をし、また講座を実施するなど、海外の児童文学・絵本に造詣が深いことで知られる。
¥1,540
『春琴抄』/選書者:ADAM atさん・ミュージシャン
発行/新潮文庫著者/谷崎 潤一郎1886年生まれ。東大国文科中退。在学中より創作を始め、同人雑誌「新思潮」(第二次)を創刊。同誌に発表した「刺青」などの作品が高く評価され作家に。1949年、文化勲章受章。主な作品に『痴人の愛』『卍』『細雪』『陰翳礼讃』など。本の紹介/盲目の三味線師匠・春琴に仕える佐助の愛と献身を描いた作品。大阪の薬商人の家に生まれ育った、頭脳明晰、容姿端麗な春琴は、9歳のときに失明してしまいます。失明後は三味線の稽古に励むようになる春琴。その眼となり、稽古への道を共に歩んだのが佐助でした。佐助は少しでも春琴に近づきたいという気持ちから、春琴の指導のもと自らも三味線の練習をはじめます。春琴は気性が荒く、稽古でも叱声が響き渡る日々でした。恋人でもなく夫婦でもない関係を続けていく二人でしたが、突然悲劇が降りかかってしまい……。谷崎潤一郎らしさがあふれる美しい文章から伝わるのは、狂気的とも言える春琴と佐助の愛。ひたすらに美を追求した『春琴抄』の世界を、ぜひ堪能してください。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2916/本を選んだ人/[名前]ADAM at[肩書]ミュージシャン[プロフィール]静岡県浜松市出身のキーボーディスト。本名の TAMADA を逆から読むと ADAM at になることから命名 。タワーレコード 年間チャート「2020 ベストセラーズ」ジャズ・チャート 3 位、日本人作品としては 1 位を獲得した。
¥407
『月おとこ』/選書者:ひろたあきらさん・芸人、絵本作家
発行/評論社著者/トミー・ウンゲラー フランスの絵本作家、画家。幼い頃より絵に親しみ、デザイン学校に進学するが放校される。作品は主人公の風変わりさ、着想の奇抜さ、スピーディーなストーリトリーで独創性にあふれている。イラストレーター、商業美術家としても活躍し、またアメリカにおけるブラックユーモアの旗手の一人でもある。本の紹介/国際児童文学賞として最も栄誉ある賞の一つである、国際アンデルセン賞を受賞したトミー・ウンゲラー。彼の作品の特徴は、社会や人間に対する諷刺。『月おとこ』にもそのエッセンスがふんだんに散りばめられ、大人も楽しめる作品として長年愛されています。物語のほとんどは夜を舞台に展開され、背景が黒一色で描かれる世界は何とも印象的。イラストのユーモアあふれるタッチと、鮮やかなコントラストの色使いに目を奪われます。SFのような、ホラーのような、ファンタジーのような…。形容しがたい独特の雰囲気を持つ『月おとこ』の世界を体感してみてください。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2585/本を選んだ人/[名前]ひろたあきら[肩書]芸人・絵本作家[プロフィール]愛知県出身。吉本興業所属。ピン芸人としてのネタを模索する中で絵本の魅力に目覚め、絵本を用いたライブや読み聞かせイベントを積極的に行っている。デビュー作『むれ』は6万部を突破する大ヒットに。
¥1,650
『古都』/選書者:ADAM atさん・ミュージシャン
発行/新潮文庫著者/川端康成1899年生まれ。大正から昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学の頂点に立つ作家の一人である。1968年に日本人初のノーベル文学賞を受賞。代表作は、『伊豆の踊子』『抒情歌』『禽獣』『雪国』など。本の紹介/古都・京都を舞台に、生き別れになった双子の姉妹の数奇な運命を描いた、川端康成の代表作の一つ。冒頭から、もみじの赤と青色のこけ、すみれの葉や花といった豊かな色彩が登場するなど、卓越した自然描写で知られる川端康成らしさが文章を美しく彩ります。さらに本作は自然美だけでなく、京都の慣習、言葉などが色濃くあった昭和30年代の名所や風物を細かく記し、まるで当時の現地を訪れているかの気分に。変わりゆくものと変わらぬもの。それぞれを通じて京都の魅力を再発見できる一冊です。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2916/本を選んだ人/[名前]ADAM at[肩書]ミュージシャン[プロフィール]静岡県浜松市出身のキーボーディスト。本名の TAMADA を逆から読むと ADAM at になることから命名 。タワーレコード 年間チャート「2020 ベストセラーズ」ジャズ・チャート 3 位、日本人作品としては 1 位を獲得した。
¥605
『むれ』/選書者:水野史恵・編集者
発行/KADOKAWA著者/ひろたあきら愛知県出身。吉本興業所属。ピン芸人としてのネタを模索する中で絵本の魅力に目覚め、絵本を用いたライブや読み聞かせイベントを積極的に行っている。デビュー作『むれ』は6万部を突破する大ヒットに。本の紹介/ひつじのむれ、さかなのむれ……、とうめいにんげんのむれ?かわいい“むれ”からちょっとへんてこな“むれ”まで、愛らしい“むれ”が次々に登場します。ページをめくるたび、子ども大人もワクワク。子どもは自由に“むれ”を楽しみ、発見をします。私は“むれ”を見て、どんな姿かたちをしていてもいいんだと、勇気をもらいました。この本をきっかけに、ひろたさんの著書に興味を持ち、インタビューをさせていただき、ますます“むれ”たちが愛おしい存在に。お子さんと一緒に楽しむのはもちろん、大人もじっくりゆっくり自分のペースで楽しんでください。本を選んだ人/[名前]水野史恵[肩書]ディレクター[プロフィール]編集プロダクション「エディマート」に所属。編集や執筆のお仕事をしています。好きな本のジャンルはエッセイ。ちょっとした幸せが垣間見えたり、疑似体験ができたり、時には書き手のダメさ加減に救われたり。忙しい毎日の中で一呼吸できるようなエッセイを中心に、書籍をセレクトします。
¥1,100
『キッチンからはじめる!日本一カンタンな家庭菜園の入門本 おうち野菜づくり』/選書者:礒永遼太・編集者
発行/KADOKAWA著者/宮崎大輔1988年生まれ、長野県出身。農業コンサルタント。実家は果樹園を経営。信州大学大学院農学研究科修士課程修了。青年海外協力隊として中米パナマ共和国で農業支援に従事。2019年に農業コンサルティング企業「イチゴテック」を創業、日本、アジア、中南米、アフリカで農業ビジネスの支援を行う。YouTubeでは「趣味の園芸からガチ農業まで」をテーマに、幅広い分野の植物に関する情報を発信し、チャンネル登録者数は13万人を突破(2021年10月現在)。本の紹介/農業専門家YouTuberが教える、日本一カンタンな家庭菜園の入門書。スーパーで買った野菜の切れ端を育てて再収穫。エコで楽しい“再生栽培”(リボベジ)について学び、実践できる一冊です。小ネギやミツバ、シュンギクなどの葉っぱの野菜、ミニトマトやナスなどの実の野菜、ジャガイモやニンニクなどの根っこの野菜、イチゴなどの果物、ハーブ&スプラウトなどなど、41種類の野菜の育て方を掲載。オールカラー&イラストを交えた解説で、わかりやすく紹介しています。エディマートでは、本書の制作を担当。宮崎さんへのヒアリングおよび執筆、一冊の編集・ディレクションを行いました。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3052/本を選んだ人/[名前]礒永遼太[肩書]ディレクター編集プロダクション「エディマート」に所属。編集者として、ガイドブックや大学案内、新聞記事の制作に携わっています。書籍は伊坂幸太郎と森見登美彦をはじめとした、ミステリーや偏屈なストーリー小説が好み。自分自身に子供が生まれてからは、絵本に興味津々。絵だけで引き付ける画力、文字の置き方、色づかいのメリハリなど、おはなし以外の見どころも多いと思うのです。ぜひ選書に共感していただけましたら。
¥1,760
『黒後家蜘蛛の会1』/選書者:太田忠司さん・作家
発行/東京創元社著者/アイザック・アシモフ1920年ロシア生まれ。3歳で家族とアメリカに移住しニューヨークで育つ。39年、SF雑誌に短編が掲載され作家デビュー。SF作家としての功績で名高いが、著作の分野はミステリや一般向けの科学解説書をはじめとするノンフィクションなどまで多岐にわたり、その数も膨大である。本の紹介/弁護士、暗号専門家、作家、化学者、画家、数学者の6人からなる「黒後家蜘蛛の会」は、月に一度晩餐会を開くのが恒例。会のたびにゲストが謎を持ち込み、メンバーは探偵さながらの推理をはじめます。しかし結論は出ず、行き詰まったところで傍らに控える給仕のヘンリーが登場。鮮やかに謎を解いていくのでした。水戸黄門が印籠を出す、遠山の金さんが片肌脱いで刺青を見せる…。人気のシリーズ物には欠かせないお決まりのシーン。本書においてはヘンリーの謎解きがその役割を果たしていて、『皆様、ひとつ、よろしゅうございますか?』とおなじみの台詞が登場すると、『きたきた!』と期待感が膨らみます。読みだすと止まらないクセ有の連作推理短編集をぜひ楽しんでください。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2415/本を選んだ人/[名前]太田忠司[肩書]作家[プロフィール]愛知県出身。本格ミステリ作家クラブ事務局長。これまでの著作数は100作以上に及び、2021年4月には新刊『麻倉玲一は信頼できない語り手 (徳間文庫)』を発売した。
¥968
『招かれざる客たちのビュッフェ』/選書者:太田忠司さん・作家
発行/東京創元社著者/クリスチアナ・ブランドイギリスの推理作家、児童文学作家。別名義としてメアリー・アン・アッシュ 、アナベル・ジョーンズ 、メアリー・ローランド 、チャイナ・トンプスン がある。本の紹介/英国ミステリー界の重鎮、クリスチアナ・ブランドのオールタイムベストとも呼ばれる本書。人間の悪意をまざまざと見せつけるブラックユーモアに満ちあふれた16の作品を、ビュッフェコースに見立て構成しています。読了感が良い作品ばかりではありませんが、それがある種の余韻となり、独特の世界観の虜になる…。それが、本書の醍醐味と言えるでしょう。16の短編の中でも、格別な面白さを誇るのが『ジェミニークリケット事件』。本作はあらゆる描写や会話が伏線として使われ、最後には衝撃の結末が待ち受けています。どんな結末が待っているのかは、ぜひご自身で体感してみてください。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2415/本を選んだ人/[名前]太田忠司[肩書]作家[プロフィール]愛知県出身。本格ミステリ作家クラブ事務局長。これまでの著作数は100作以上に及び、2021年4月には新刊『麻倉玲一は信頼できない語り手 (徳間文庫)』を発売した。
¥1,320
『リルケ詩集』/選書者:上野皓平さん(The Songbards)・アーティスト
発行/新潮社著者/ライナー・マリア・リルケプラハ生まれ。オーストリアの軍人だった父によって入学させられた陸軍士官学校の空気に耐えきれず約一年で退学。リンツの商業学校に学びながら詩作を始める。二度のロシア旅行の体験を通じて文筆生活を決意し、詩の他、小説・戯曲を多数発表。後にパリに移り住み、一時ロダンの秘書も務めて大きな影響を受けた。また生涯を通じて数多くの書簡を残している。本の紹介/1875年生まれのドイツ語詩人として知られるリルケ。本書は、現代抒情詩の金字塔といわれる「オルフォイスへのソネット」をはじめ、二十世紀ドイツ最大の詩人リルケの独自の詩境を示す作品集。独特の宗教観や世界観をもつリルケの詩。普段使わないような言葉やセンテンスの組み合わせは、文字だけを追って読むと?が浮かんでしまうことも。一方で、指針になる考え方が持って読むことで、リルケの思想が少し理解できるような気がするのです。自分の思想や経験を重ね合わせることで、リルケが描き出す詩の世界観をより深く味わうことができるのではないでしょうか。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2649/本を選んだ人/[名前]上野皓平(The Songbards)[肩書]アーティスト[プロフィール]兵庫県神戸市出身。2019年11月、ビクターエンタテインメントのロックレーベルであるGetting Betterから、1stフルアルバム『CHOOSE LIFE』をリリースしメジャーデビュー。
¥572
『蝉かえる』/選書者:太田忠司さん・作家
発行/東京創元社著者/櫻田智也1977年北海道生まれ。埼玉大学大学院修士課程修了。2013年「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞。17年、受賞作を表題作にした連作短編集でデビューした。本の紹介/本書の主人公は、“とぼけた切れ者”名探偵である、昆虫好きの青年・エリ沢泉(「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く虫にまつわる事件の真相はいつも、人間の悲しみや愛おしさ、慈しみを秘めていました。そんなエリ沢をはじめとした、登場人物の人柄が物語を通じて伝わってくる点が本書の魅力。それは犯人や事件関係者であっても同じです。謎を解明するのが終着ではなく、謎の背景を読者に味わせてくれるのです。主人公もひょうひょうとしていてユーモアが活きているのに、読んだあとにただ面白かったで済まされない。複雑な陰影を楽しめる至極のミステリーです。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2415/本を選んだ人/[名前]太田忠司[肩書]作家[プロフィール]愛知県出身。本格ミステリ作家クラブ事務局長。これまでの著作数は100作以上に及び、2021年4月には新刊『麻倉玲一は信頼できない語り手 (徳間文庫)』を発売した。
¥1,760
『イーロン・マスク 世界をつくり変える男』 /選書者:徳川家康さん・名古屋おもてなし武将隊
発行/ダイヤモンド社著者/竹内一正1957年生まれ。徳島大学大学院工学研究科修了。米国ノースウェスタン大学客員研究員。松下電器産業株式会社(現パナソニック)に入社。PC用磁気記録メディアの新製品開発、PC海外ビジネス開拓に従事。その後アップルコンピュータ社にてマーケティングに携わる。日本ゲートウェイ(株)を経て、メディアリング(株)の代表取締役などを歴任。シリコンバレー事情に精通。現在は、コンサルタント事務所「オフィス・ケイ」代表。本の紹介/電気自動車や宇宙事業、太陽光発電などさまざまな事業を立ち上げ、それらをすべてマネジメントする実業家・イーロン・マスク。本書では、彼の破壊的な実行力を生み出す14のルールを紹介しています。ほとんどの経営者が自社利益を第一に考えるところ、イーロンはもっと壮大なスケールでものごとを考え実行する実業家。GoogleやFacebook、Amazonなどの名だたる企業と同じで、自分の利益よりも、他者の利益を優先する“利他の精神”を持っています。イーロンは、努力を惜しまず、失敗を恐れません。周りにいる人や社会に喜んでもらえることをすることによって、自分自身にも喜びが返ってくる。それを世界規模で実践する彼の偉大さを実感できる一冊です。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2713/本を選んだ人/ [名前]徳川家康[肩書]名古屋おもてなし武将隊[プロフィール]日本人ならではの“おもてなしの心”とSAMURAIカルチャーを世界に発信するために、名古屋城を拠点にさまざまな活動を行っている「名古屋おもてなし武将隊」の一員。甲冑ダンス、寸劇、口上、和太鼓演奏などの「おもてなし演武」で、見るものすべてを戦国時代へと誘う。
¥1,540
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』/選書者:栁下恭平さん・鴎来堂代表
発行/早川書房著者/マーク・ハッドンイギリスの児童文学作家、詩人。著書である「夜中に犬に起こった奇妙な事件」は、ウィットブレッド賞、ガーディアン賞、コモンウェルス賞最優秀処女長編賞を受賞した。本の紹介/人とうまくつきあえない少年・クリストファーが主人公。彼は近所の犬が殺されているところに遭遇し、自身が探偵となって犯人を探しながら、それを一冊の本にまとめていきます。主人公は、コミュニケーションは苦手でも、物理と数学が得意で、記憶力にも長けています。コミュニケーションが重要といわれる現代社会。しかし、「もしかしたら時代が違えば『人とうまくつきあえない少年』も、何かを発見できる才能を持っているかもしれない。今はたまたま『人とうまくつきあえない』世界かもしれないけど、基本的に無駄なパーソナリティはない」。そんなことを思わせてくれる一冊です。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2547/本を選んだ人/ [名前]栁下恭平[肩書]株式会社鴎来堂代表書店かもめブックス店主[プロフィール]1976年生まれ。さまざまな職種を経験し世界を放浪したのち、出版社に勤務。編集者から校閲者に転身し、28歳の時に校正・校閲を専門とする会社、鴎来堂を立ち上げる。2014年11月、東京神楽坂に『かもめブックス』をオープン。
¥902
『ゴムあたまポンたろう』/選書者:ひろたあきらさん・作家・芸人
発行/童心社著者/長新太絵本作家。「おしゃべりなたまごやき」で文芸春秋漫画賞、国際アンデルセン賞国内賞、「はるですよふくろうおばさん」で講談社出版文化賞受賞。 ほかに「たぬきのじどうしゃ」、「みみずのオッサン」などの作品がある。本の紹介/主人公は頭がゴムで出来ている男の子、「ゴムあたまポンたろう」。山にポンとぶつかって、ボールのように空を飛ぶ、ゴムあたまポンたろうの摩訶不思議な世界一周の旅を描いています。「ゴムあたまポンたろう」とはいったい何者なのか。何故、突然男の子が飛んでくるののか?なぜ男の子の頭はゴムでできているのか。まったくわからないまま、物語は進んでいきます。この本を読むと、自由な生き方や考え方がすべて肯定される気持ちになります。まるで、「小さな悩みなんて気にしなくていいんだよ」とポンたろうが伝えてくれているようで、ポジティブな気持ちに。また、ピンクを基調にした独特の色使いは、子どもだけでなく大人も夢中にさせてくれます。ぜひナンセンスな世界観を楽しんでください。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2255/本を選んだ人/[名前]ひろたあきら[肩書]芸人・作家[プロフィール]吉本興業所属。ピン芸人としてのネタを模索する中で絵本の魅力に目覚め、絵本を用いたライブや読み聞かせイベントを積極的に行っている。デビュー作『むれ』は6万部を突破する大ヒットに。
¥1,430
『茨木のり子詩集』/選書者:上野皓平さん(The Songbards)・アーティスト
発行/岩波文庫著者/茨木のり子詩人、エッセイスト、童話作家、脚本家。 主な詩集に、『見えない配達夫』『鎮魂歌』『自分の感受性くらい』『倚りかからず』など。戦時下の女性の青春を描いた代表作の詩「わたしが一番きれいだったとき」は、多数の国語教科書に掲載されている。本の紹介/胸のすくような日本語の使い手であり、"現代詩の長女"と呼ばれた茨木のり子の作品集。収録されている『自分の感受性くらい』は、著者が戦時中に感じていた違和感をないものにして、全体主義に流されていた自分を律してつくられた詩だと言われています。他人のせい、友人のせい、時代のせい…など日々を生きる中で、責任転嫁したくなることは誰だってあるはず。しかし、感受性は自分自身にしか守れないのです。自分で自分を守れない人はばかものだと、著者の厳しくも愛情がこもったメッセージが込められた一篇です。素直な表現で人を励まし奮い立たせてくれる著者の詩をぜひ堪能してください。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2649/本を選んだ人/[名前]上野皓平(The Songbards)[肩書]アーティスト[プロフィール]兵庫県神戸市出身。2019年11月、ビクターエンタテインメントのロックレーベルであるGetting Betterから、1stフルアルバム『CHOOSE LIFE』をリリースしメジャーデビュー。
¥770
『シャーロック・ホームズの冒険』/選書者:太田忠司さん・作家
発行/光文社文庫著者/アーサー・コナン・ドイルイギリスの作家、医師、政治活動家。推理小説・歴史小説・SF小説などを多数著した。とりわけ『シャーロック・ホームズ』シリーズの著者として知られ、現代のミステリ作品の基礎を築いた人物。SF分野では『失われた世界』、『毒ガス帯』などチャレンジャー教授が活躍する作品群を、また歴史小説でも『ホワイト・カンパニー』やジェラール准将シリーズなどを著している。本の紹介/世界一有名な探偵シャーロック・ホームズと、その相棒ワトソン。彼らが数々の難事件を解決していくシャーロック・ホームズシリーズの短編集のうち、最初に刊行されのが本書です。ホームズが唯一意識した女性アイリーン・アドラーの登場する「ボヘミアの醜聞」をはじめ、赤毛の男に便宜を図る不思議な団体「赤毛組合」の話、アヘン窟から話が始まる「唇のねじれた男」、ダイイングメッセージもの「まだらの紐」など短編12編を収録しています。ミステリー小説の設定として定着している“超人的な推理で真相を解明する探偵と、その姿を読者目線で語る相棒”という鉄板フォーマット。その起源でもあるホームズとワトソンの活躍は、老若男女問わず楽しめるはずです。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2415/本を選んだ人/[名前]太田忠司[肩書]作家[プロフィール]愛知県出身。本格ミステリ作家クラブ事務局長。これまでの著作数は100作以上に及び、2021年4月には新刊『麻倉玲一は信頼できない語り手 (徳間文庫)』を発売した。
¥922
『ちくま哲学の森 恋の歌』/選書者:水野史恵・編集者
発行/筑摩書房編者/鶴見俊輔 、安野光雅、井上ひさし、森 毅、池内紀ほか本の紹介/現代に生きる哲学者や評論家がテーマに沿ったアンソロジーを編む「ちくま文学の森」シリーズ。本書は恋愛がテーマになったシリーズ7作目です。裏切りの愛と幸せな狂気。恋愛天文学(子夜)、前の妻・今の妻(吉野秀雄)、予審調書(阿部定)など、エッセイから論文まであらゆるジャンルから文章を集成。なぜ人は恋をするのか、なぜ人は愛する人を裏切るのか。そんな人間にとっての永遠のテーマを読み解こうする素敵な一冊です。国内外を問わない先人たちの思索の跡をたどることで、自分なりの哲学を見つけ出す手助けをしてくれるのではないでしょうか。本を選んだ人/[名前]水野史恵[肩書]ディレクター[プロフィール]編集プロダクション「エディマート」に所属。編集や執筆のお仕事をしています。好きな本のジャンルはエッセイ。ちょっとした幸せが垣間見えたり、疑似体験ができたり、時には書き手のダメさ加減に救われたり。忙しい毎日の中で一呼吸できるようなエッセイを中心に、書籍をセレクトします。
¥1,430
『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』/選書者:堂原有美さん・株式会社WTOC代表
発行/いろは出版著者/永崎裕麻在フィジー語学学校のマネージャー。100カ国を旅した経験を活かし、内閣府国際交流事業「世界青年の船」「東南アジア青年の船」に教育ファシリテーターとして参画。日本の教育機関(小中高大)でゲスト講師として授業、教育企画の立案、スカイプ・コーチング、旅ライターとして執筆などの活動もしており、フィジーと日本を行き来するデュアルライフを実践している。一児の父。本の紹介/楽園の島・フィジーに移住して9年目の著者。現地の人々と暮らすことで、日本人からすればあまりに非常識だけれど、着実に幸せを引き寄せる習慣をフィジー人は持っていることを知ります。「なぜ日本人は、こんなに豊かなのに幸せを感じられないのだろう」。このような疑問を一度は考えたことありませんか?幸せになりたければ、幸せのスペシャリストに学ぶのがいちばん!フィジー人の文化を感じ、心が温まり、何度でも読みたくなりますよ。レビュー記事/https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2956/本を選んだ人/[名前]堂原有美[肩書]株式会社WTOC(ウトック)代表取締役[プロフィール]愛知県出身。広告代理店を退職後、世界27か国をめぐり「幸福度と教育」の関係をリサーチ。2020年に「教室から世界一周!」プロジェクトを設立し、世界をつなぐ活動を行う。
¥1,540