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いいカラダになる

生クリームが好きで、なめらかな見た目や舌ざわりに魅了されていた。でも、ふと疑問に思い、その正体を知りたくなった。乳製品コーナーでこれまで購入していた1パック100円台で買えるものは乳脂と植物油脂との混合のコンパウンドクリーム。

実はケミカルなものが「生クリーム」と謳われていることが多々あり、その原料や製造過程を知ると、冷静にならざるをえない。純粋な乳から作られるクリームでないものを「なぜ食べているのだろう?」と疑問を覚えるようになってしまったのだ。

そして、意識して距離を置いても、取材の仕事などで食べる機会というのは時々ある。ただ、最近は、なんとカラダが反応するようになった。

冷菓と、このホイップクリームの組み合わせで特に顕著に見られる。ここ立て続けに、胃に違和感を覚えた。おそらく胃もたれってやつだ。

「いい兆し」と思った。

どんなものでも出されたものはほぼおいしく食べていたわたし。ただ、10年ほど前、「ステーキです」といって洋食店のビュッフェで出てきたお肉は「変だな」と思って、受け付けなかったのを覚えている(後から調べると成型肉の可能性高し)。

あの時の出来事、そして今。フラッペにもマリトッツォにもクレープにも入っている「偽」の「生クリーム」は経済や環境にまで影響している、と調べが進んだ。

植物油脂の原料はパーム油など。例えばこの油を搾るためアブラヤシを大量に栽培する。油には添加物を加えて「乳化」され、本当の生クリームよりも半分以下の安価で市場に出回る。

同じように乳牛を育てるにも、多くの飼料や資源が必要。ただ、純粋な動物性のクリーム、チーズやバターを生き物そのものの恵みに感謝しながら、ありがたくいただくのは自然な気がする。

植物性100%ならヴィーガンの人や乳アレルギーの方も食べられるというメリットもあるけれど、白くて見た目が映える、舌触りがなめらか、など、ホイップクリームが盛られているだけで、スイーツの魅力が高まり、需要があるだけどんどん製造される昨今。わたしは、ミルクの味がしない人工的な加工品に虚しさを覚え、好きなものはちょっとでいいと思うようになった。

これまで好んで食べていたものにカラダが「No」のサインを発する。ココロが先か?カラダが先か?分からないけれど、純粋なものを取るとカラダもココロも喜んで、そうでないものにはアラートが鳴っていく、「いいカラダづくり」をしていこうと思った。

そして、社会のひずみを、ちゃんと感じて、訴えていくこと。

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