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雑草を見分ける

前回の記事で「雑草と野菜の芽の見分けがつかないのでは」と書きました。子どものころ少し覚えたような記憶もありますが、当時はあまり植物に興味を持てなくて...。

物事には興味を持つタイミングというのがあるからなあ、と呟きつつ、その熱が冷めないうちにと参考書を買ってみました。

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収録数600種以上! 「国内の雑草はおおよそ450種」とどこかで読んだ気がするので、これならほとんど網羅されているのでは! 試しにパラパラとページをめくってみると、よく見かける雑草がたくさん出てきます。(雑草だけに)雑学も豊富で、読み物としても面白そうでオススメです。

しかし、目的は私の「畑」やその周辺に生えている雑草を見分けること。どうやってこの本の中から探せばよいのか。そう思ってページを見ると、この本はまず「花がどの季節に咲くか」で分類されていて、それぞれの季節の中では似たもので集められているようです。そして、見出しに花の色と葉の形が書かれているので、それもヒントになります。

ということは、ともかく花が咲いてくれないと探せない! ということが分かりました。

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うーん、花らしきものが見つかりません。。こんなときに役立ちそうなサイトとして千葉県立中央博物館のサイトがあり、そちらでは葉の形などから探すことができ、上の写真の雑草の1つはコヒルガオであることが判明したのですが、このサイトは180種くらいしか載っていないし探すのが大変。

そこで、(本来の目的からは脱線するのですが)畑の周辺で花が咲いている雑草を探してみました。

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さて、全部名前を言えますか?私は猫じゃらし(エノコログサ)とシロツメクサとオオバコくらいかな。「600種」の本で探すと、すぐ見つかるものもあれば、なかなか見つからないものもありました。

そういえば、協生農法を推進するシネコカルチャーの人が、「Googleレンズを使えますよ」と教えてくださっていたので、それも使ってみました。

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Googleレンズはスマホ用のアプリで、花をカメラにかざすと、「これじゃないか」という画像を検索して表示してくれます。試しに幾つかやってみました。

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おーっ!

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おーっ!

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おーっ、惜しい!でも二番目で正解。(たぶん)

Google すごい! さすが!

こうして新しい草の名を知り、その草について学ぶという過程はとても楽しく感じます。しかし一方で、先日読んだ「はじめに子どもありき」(平野朝久著)という本では、ある教師の言葉として「いったん僕が覚えてしまった草花の名を教えるということは難しいことだなと思っています。」という文が紹介されています。子どもたちと一緒に歩き回り、知らない草花を見つけては一緒に調べ、新しい発見をしていくという体験は、知ってしまった後にはもう味わえません。それに、もし今回私が本を読まずにGoogleレンズだけですぐに名前を知って分かったつもりになってしまっていたら、草花をどう分類するかとか、仲間の種類や似て非なるものについて知識を広げることはできなかったかもしれません。だから、もし今後このプロジェクトを子どもなどが一緒にやってくれるようになって、私が知ってしまった草花について訊かれても、すぐに答えてはいけないのかな、と思いました。

さて、次回は花が咲いてない雑草に挑戦しようかな。

(フジムー)

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