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種か苗か?

数平米の家庭菜園レベルから始めているエディブルヤードで、唯一順調に育っているのがオクラです。上の写真のように、ついに蕾が出てきました!素人なので、「これってオクラだよね?」と判別できたのはごく最近(笑)。そもそも野菜のオクラがどういう草のどういう場所にどういう向きにできるのかも知らなかったですし、エディブルヤードはもともと雑草が生い茂っている場所なので、自分が蒔いた種から伸びてきた芽なのか雑草なのか、素人にはわかりにくいのです。実はこのオクラと同じく最近まで「これも野菜かも」と思っていた草が、大きくなってきたら畑の外の空き地にも生えていることがわかり、雑草判定されました(笑)。雑草だからといって敵とは限りませんが。

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( ↑ たぶんエノキグサ)

さて、オクラが元気に育ってきたのは大変喜ばしいのですが、問題はそれ以外の野菜がいまだほとんど見当たらないことです。数種類の種を蒔いて2ヶ月ほど経ちますが、青じその芽が1個とニンジンの芽が1個。まだ小さくて雑草と見分けがついていないものがあるかもしれませんが、それにしても。それらの種は死んでしまったのか、それとも今後まだ出てくる可能性があるのか。

それらの種を蒔いたときは、蒔き方もわからず、あるものは単に空中からばら撒き、あるものは地面に少し穴を開けて埋めてみました。(小学生の朝顔栽培と大差ない)

そんな状況ですが、8月も後半となり、「協生農法マニュアル」によれば秋冬葉野菜種まきのデッドラインが近づいてきました。協生農法では「種と苗の量がそもそも足りない場合、失敗しても次の戦略に活かせる情報とならないため、情報としてみた時に無反省に1年棒に振ることになる」とのことなので、そわそわしてきます。これを機にエリアを拡大したいですし。一方で前回の記事に書いたとおり、「わからないからやってみる」は悪手であるともされているのが辛いところ。自分の頭でよく考えないと。

間違いなく発芽させるには、種から育てるより苗を買ってきて植えるほうが良いのではないか、というのがまず思ったことです。家庭菜園のガイドブックなどでも苗からの育て方を中心に書かれています。しかし、ムーさんによると、市販の苗は化学肥料や農薬などで育てられていて協生農法には向かないものがあるようです。(それがほとんどなのか一部なのか分かりません。)

そうであれば、自分で種から苗を作るという方法もあります(育苗)。しかし、エディブルヤードは大学キャンパス内にあり、遠くから週1回通っているという制約があるのと、そもそも手間は少ないに越したことはないので、じかに種を蒔いて芽が出るのが理想です。ムーさんもブログを拝見する限りでは「葉野菜類は花咲じじいのように、草むらにドパ~~っと」蒔いている様子(笑)。その方が圧倒的に楽です。

ただし、どんな蒔き方が良いかはその場所の土によるはず。極端な話、地面むき出しの所にパラパラ蒔いたら、乾燥したり風に飛ばされたり鳥に食べられたりしやすそうです。エディブルヤードは、夏に雑草が生い茂り、それを大学が初夏と秋に草刈り機で刈り、それが堆積してフカフカになっているという場所ですので、ドパ~~っと蒔いても風に飛ばされたり鳥に見つけられたりはあまり無さそう。でも草マルチの上に蒔くような形なので地面から浮いてしまって発芽しないとか、発芽しても草が日光を遮って育たない、ということがあるでしょうか。

そう思って協生農法マニュアルを読み直してみると、夏の草刈りのところに「草が分解される前に8月中に蒔いた種が発芽させるには、刈り草が邪魔になるので通路にどける必要がある。」と書かれていました。やっぱり。刈ってから1ヶ月ほど待ってばら蒔くか、待たずにどけて蒔くか、ですね。

ちょっと興味を持っているのは、かつて福岡正信氏(「自然農法」で有名な人)が提唱・実践していた「粘土団子」のやりかた(参考記事)。現地の土を湿らせて、複数種の種を埋め込んで蒔けば、土に埋めたのに似た効果で発芽しやすいかも。花咲じじい方式と比べてみようかな。

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(Wikipedia「粘土団子」より)

(フジムー)

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