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森毅著「数学の歴史」

カントの言葉
≪ギリシア人であるとは、知ること、すなわち、物質の原初の実体を知り、数の意味を知り、ひとつの合理的な善田としての世界を知ること、それらに努めることであった。≫

プロクロス
≪実用上の必要が、幾何学やその他の学問を発見させる原因となったのは、まことに自然なことである。そうであるからこそ、ここに不完全から完全へという形式の法則がなりたち、また、感覚から合理的判断へ、さらにそれから純粋な知性へ、という自然な発展が見出されるのである≫

デカルトよりも千四百年も前に言われた言葉
≪分析とは、あたかもそれが、すでに知られていたかのように要求されるものであり、分析によってつぎつぎとでてくる結果を通じて、総合の結果と認めらえるものへと進んでいくのである。分析においては、それがすでになされたかのように仮定する。そして、その理由を調べ、その原因を折って、ついには既知のこと、または第一原理に到る。このような「後もどり」を分析というのである。
 総合においては、これは逆である。分析で到達したものを出発点として、その間のものを<自然的秩序>に並びかえ、それらを結合して、要求された構成へと到達する。これを総合という。≫

タレス=<汝じしんを知れ>
・・・≪星は見えても、自分の足もとは見えないの≫
とトラキアの少女はケラケラとタレスのことを笑った。

ゼノンの4つの逆説の一つ「アキレウスと亀」
≪アキレウスが亀を追いかける。アキレウスが亀のところまで来れば、亀はすでに少し前に動いている。アキレウスがその地点まで来れば、亀はさらに前進している。こうして、アキレウスは永遠に亀に追いつくことはできないであろう≫

<ギリシア的世界観>=<有限にして永遠、不変にして静的>

上記書籍より一部抜粋。

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