自分に相応しい機材を選ぼう

録音機材に関して、面白い悩みのツイートを見ました。

Neumann U87Aiは、¥514,800
RME Babyface PRO FSは、138,050
MILLENNIA HV 3-Cは、¥319,000
2023年7月14日現在サウンドハウスでの価格です。

いやあ、ちょっとした中古車とか買えちゃう金額ですね。
防音室とかいう問題でもなく、単純に環境と腕の問題です。
性能が仇になることはあります。
なので良い機材ではなく、自分に相応しい機材を選ぶのが大事だと思います。

自宅にレコーディングスタジオ級の音楽室でもあるのであればそれらの機材のポテンシャルを引き出せるかもしれません。
でも普通の家の部屋でそれらの機材を使うのは、レーシングカーを東京の下町で走らせるようなものです。
プロのエンジニアだって、向いていると考えればダイナミックマイクを選択することもあります。「値段が高い機材だから良い音」になるとは限らないんですよ。

私はあえてオーディオテクニカAT2035をSTEINBERG UR22mk.2に直です。
UR22mk.2はもう販売終了していますが、両方で当時3万円程度だったと思います。

普通の家ならこの解像度で良いと考えた選択です。
これでも、数軒先のお宅の犬が吠えているのが入ってしまったり、お隣さんのテレビの音が入っちゃったりします。

ちなみにAT2035は、コンデンサーマイクですが湿度管理が要りません。
宅録においてはこういうスペック表で見えない部分も大事だと思います。

私としては、もっと解像度が欲しいならレコーディングスタジオでプロに録音してもらった方が合理的だと思います。
でも最大の問題はその解像度を得るコストが作品に見合うか、です。

実は音の良さをリスナーは求めているわけではないと考えています。かなり自己満足の分野です。
そして良い機材を使ったから上手くなるわけではありません。
そういった理由で、私は機材に使うお金を教室代に注ぎ込みました。

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