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防災教育の難しさ。#教師のバトン

初任の時の失敗。

確か道徳の副読本に阪神淡路大震災のことが載っていました。もう10年以上も前の話です。
当時の中学1年生は、阪神淡路大震災を知りませんでした。彼らが生まれる前の出来事だから、当然です。
ところが、私もその時の授業者も、そのことに気付いたのは授業中でした。

震災の話を聞く雰囲気が、学生時代に自分が経験したものとは違ったのです。


“記憶にない” 子どもに伝える難しさ。

昨年度の1年生。
東日本大地震から10年が経ち、あの時は…といっても、彼らは成長過程で知ったことはあっても、10年前の記憶はないようでした。彼らは当時3歳。

その前の年に担任していたのは3年生だったので、彼らは震災当時は6歳。わずかに記憶があったはず。

3担から1担に戻ると様々なギャップに戸惑うことがありましたが、昨年度、最も戸惑ったのが防災教育でした。たった3歳。たった3歳だけど、“記憶にある”と“記憶にない”“知らない”とでは、受け止め方が違う。

“記憶にない”“知らない”世代に伝えるのは容易くない。
初任の時とは異なる“焦り”のような感情を抱きました。

小学校の先生は、どうやって伝えているのだろう。


私は、経験を共有していることに甘えていたのかもしれない。
 


読んでいただきありがとうございました。🍵


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