鬼才・井上陽水~芸術のことは自分に従う④
5月大好き、枝瀬です。
高校時代から今もずっと
定期的に会っている親友がいます。
25年来になるのかな?
彼も
僕と同じ教育畑で、
私立高校の教師をしています。
だから、
飲みにいくと
教育談義に花を咲かせ、
昔は「授業論」、
最近は「学校経営論」で
盛り上がることが多い。
彼とはお互いの結婚式の
友人代表スピーチを務め合い、
まあ、今もよく遊ぶのですが、
そんな彼と
意気投合したのは
高校2年生の修学旅行の夜。
みんなが恋愛話にうつつをぬかしていたとき、
僕と彼とは
布団の中で、
井上陽水は天才だ!!!!!
という話で大盛り上がりしたのです。
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陽水は、(他のアーティストとは)ちがう。
なんか、よくわからないけど、ちがうよね。
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そんな圧倒的ボキャ貧の賛辞しか
送れなかったのですが、
そうなんです。
陽水は「ちがう」のです(笑)
だけどね、
井上陽水のすばらしさを共感できる友人なんて
彼以外皆無で、
私はひそかな陽水への恋心を
ずっとずっと胸に秘めていました。
が、
noteにはいるんですよ。
陽水ファンが!
しかも僕のすごく身近なところで!
「頑張り隊」(よへいさん主催の共同運営マガジン)に入隊したての頃、
よへいさんも陽水好きなことを知って
私は勝手に盛り上がっておりました。
いえいえ、わかりますよ、わかりますとも!
同郷の福岡じゃなくたって、
陽水を愛する人間はここにおります。
50周年記念ライブも
(高校時代の)親友と行きましたとも!
そのとき僕たち2人は最年少レベル。
周りは、ほぼほぼ後期高齢者でした(笑)
ずっとずっと
書きたかった陽水ラブ。
ニーズは全く見込めませんが、
ぼくは、よへい氏にささげます。
夢の中へ
井上陽水の名前も容姿もわからない人でも
この曲と『少年時代』は知っているんじゃないかな?
映画『すずめの戸締り』にも
取り上げられていたから、
高校生たちも「これは、知っている!」と
共感してくれる数少ない名曲。
ぼく、(授業でよくやるのが)
この曲を口ずさみながら
歌詞を黒板に書いていくんです。
そして、
と発問するのが好きで、
生徒は
部屋の鍵
宿題のプリント
スマフォ
彼女からのラブレター
とか、
いろいろ挙げてくれるんですけどね、
って言うと、
いきなり歌詞の印象が
ガラリと一変するので
「うわー、すごい!!」
と生徒が喜ぶんです(笑)
ダブルミーニングというか、
一つひとつの言葉に
得体のしれない意味合いを
匂わせているところが
陽水の歌詞の真骨頂ですよね。
そんな僕の、
クソ真面目な解釈の仕方に対して、
陽水ならきっと、
「んん~、そうなんですかね~」
と煙に巻くことでしょう。
傘がない
この歌詞については、
よへいさんの解説が秀逸。
ちなみに陽水は
いわゆる団塊の世代の1人。
日米安保闘争や
大学一斉入試(今の共通テスト)、
公害問題などなど、
社会の矛盾や
体制側の権力に強い反発を示す
エネルギッシュな世代でしたが、
そんな同世代を横目に見て、
社会問題よりも
恋人に会うための
「傘がない」ことの方が
切実と訴える
陽水の個人主義って
僕、めちゃめちゃ憧れます!
こんな僕のクソ真面目な解釈の仕方、
陽水ならきっと、
「んん~、そうなんですかね~」
と煙に巻くことでしょう。
氷の世界
もう、大好き!
一番、スキ。
狂っている。
才能がはじけすぎている。
この曲の良さは
言葉で語ろうとすればするほど
無粋になる。
思春期のナイーブな心象風景って
きっとこんな混沌とした
言葉と音の世界なんだろう。
この曲が収録されたアルバムは
日本初のミリオンセラーだという。
(なんて素敵な世相!)
あ、ちなみに
僕が陽水を好きになったきっかけは
「父が好きだったから」
(よへいさんと同じ理由です)
親父の棚にあった
あやしげなアルバムジャケットを見て、
「ふるっ!井上陽水?なにこれ??」
と思って、
そんで、この曲を聴いたら
圧倒的に引き込まれました。
この曲だけでいいから、
聴いてほしい。
曲そのものの説得力が全然古びない。
東へ西へ
この曲も
世界観が狂っている。
(昼寝をすれば、夜中に眠れないでしょうよ)
歌詞のバグ具合と
陽水の美声のコントラストが魅力的で
陽水ウイルスの感染力・中毒性が強めだけど、
あえてyoutubeでは
カバー曲を引用しました。
陽水は
今の若い人も積極的にカバーしていて、
そのたび自分の中で陽水ブームがきます。
それなのに
身近に陽水ファンがいないのはなぜだろう??
帰れない二人
陽水とキヨシロー、
どちらもまだそこまで有名でなかった時代、
陽水の中野のアパートで
互いにギター持ち寄って作った曲。
この曲が収録された
アルバム『氷の世界』が
日本初のミリオンセラーになり、
陽水は一気に時代の寵児へ。
キヨシローは
その頃も、からっきし売れず、
この曲の印税で暮らしていたのは
有名なエピソード。
それにしても
星勝さんというアレンジャーが編曲した
この曲は美しくてセンチメンタルで、
2人がデュエットする
この映像を見ると目頭が熱くなる。
この曲も
若者ミュージシャンからの支持が熱い。
たとえば、
吉澤嘉代子さんの
『残ってる』
この曲は
陽水『帰れない二人」のアンサーソングらしい。
(イントロを似せているとTV番組で話していた)
帰れない二人のカップル。
その後の女性側の心境をつづっている。
もだえるほどにせつない
恋の終わり(はじまり?)。
こんな名曲のバッグボーンに
陽水がいるのに、
僕の身近に
陽水ファンがいないのはなぜだろう??
五月の別れ
はい。
今までの選曲と記事はすべて
「前置き」でございました。
この記事を書こうと思ったのは
5月にこの曲をピックアップしたかったら。
動機は
それ以上でもそれ以下でもなく、
新緑のまぶしい季節に
街を闊歩しながら、
この曲を聴くと、
くうっ!!!
と一人身もだえする。
わかりそうでわからない。
ロマンチックなのか
ふざけているのかすらきわどい
「レタスの芽がめばえて」
のフレーズ。
陽水の美声と世界観には
中毒性があります。
陽水の歌唱の前では
いつまでも僕は高校生のまま。
#66日ライラン 参加18日目。
【追記1】「だい@初担任のサポーター」と同一人物です。
原則、平日(月・水・金)3回で教育系の発信をしています。
【追記2】
共同運営マガジンはじめました。
ぜひご参加ください!
【追記3】
ついでにkindle本出版してます!
こちらも是非、お読みいただけたら嬉しいです。
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