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2018年8月の記事一覧
ある日から、ある日まで。1
プロローグ
空の色は確か、水色。
そうであったはずだった。
時計の短針が左隣の数字に位置を変えると同時に、空の光が絞られていく。まるで誰かが世界を狭くしているかのように、空が黒く染まり始め、青空の中で雲と同色で存在していたはずの月も、暗闇を照らすライトのように光っていた。
月は1人の男を照らし、彼もまた、その月をじっと見つめている。右手に小さな銀色の懐中時計を握りしめながら。
「あと少し。」
男
プロローグ
空の色は確か、水色。
そうであったはずだった。
時計の短針が左隣の数字に位置を変えると同時に、空の光が絞られていく。まるで誰かが世界を狭くしているかのように、空が黒く染まり始め、青空の中で雲と同色で存在していたはずの月も、暗闇を照らすライトのように光っていた。
月は1人の男を照らし、彼もまた、その月をじっと見つめている。右手に小さな銀色の懐中時計を握りしめながら。
「あと少し。」
男