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芸は身を助ける(個人の感想)

「芸は身を助ける」とは、よく言ったものだ。

本来の意味とは異なるかもしれないが、私自身、そういう場面によく出くわす。ある程度大きくなってからーー、大学生・社会人になってから痛感する事が多くなった。

たとえば、私は非常に酒が弱い。
全く酔っていないのに、すぐに顔が赤くなる。
舌がまだ子供なので、ビールをまだ美味しく飲めず、ビール1杯で少し気持ち悪くなる。
トイレが1つしかない居酒屋で頑張って飲もうものなら、2時間後 地獄絵図である。

そんな全く酒の飲めない私だが
バーに行って、日によって異なるその場にいる人と仲良くなる事が、とても好きである。

小さい頃から、好きが高じて今でも音楽をしている為、たとえ酒が飲めなくても、コミュニケーションのツールがある。
バーのマスターと音楽について話すのも良し、客同士で音に合わせて揺れるのも良し、自分が楽器を演奏するのも良し。
バーで私はあまり酒を飲まないが、良い音がある空間で、音楽を通じていろんなジャンルの人と出会う事が純粋に楽しい。

そういう場でたまたま出会った方からのご好意で、私の作品やパフォーマンスを披露する機会を与えて貰える事も、少なくはない。
社会人になっても、自分の趣味を誰かにシェア出来る機会があるのは非常に有難い。感謝である。


何か一つでいいから、自己表現のツールを持っていれば、普段の自分とは管轄外の分野の人とも、関わる事が出来る。と、私は思う。
自分と異なる世界や価値観を持った人から刺激を貰う事が好きな自分にとっては、とても幸せな事である。

決して裕福ではなかったが、幼い頃私に音楽をさせてくれた両親には、非常に感謝している。
ただ、一つクレームを強いて言うならば、酒の弱さは両親譲りなので、人並みに飲める体質ではありたかった。
将来、私の子供もきっと酒が弱いだろう。

先に伝えておきます、トイレが2つ以上あるお店で飲んでくれ。

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