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貴方にとっての“豆”って何ですか?/26冊目 宮下奈都 『太陽のパスタ、豆のスープ』 集英社文庫

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

始めに

最近、寒いですね。
皆さん、温かく過ごされていますか?

私は今年のwishリストにも書いた、ネックウォーマーと湯たんぽを買ったので、今もぬくぬくです。

お身体を労って、ゆっくり過ごしてくださいね。

大好きな本屋さん

この本は、梅田にある大好きな本屋さんで買いました。

お店に入って1番良く目に入る台に、平積みされていました。

蛍光グリーンの表紙と『太陽のパスタ、豆のスープ』という、どういうことか分からないタイトル。話の検討がつきませんでした。

それでも、今の自分には必要な本だ!と何故か直感的に思い、手に取りました。

全くの予定外の買い物だったのですが、衝動買いでレジへ。
読んだことのない作家さんの本をゲットしました。

経験不足

この本の主人公、あすわは婚約者に振られてしまうところからこのお話は始まります。

ぴんと来なかったのです。
婚約者なんていたことないので。

私、大学生でそんな「大恋愛」のようなものを経験したことがなくて、よく分からないな…と思いながら読み始めました。

薄っぺらい想像は出来るのです、辛いんだろうなとか、苦しいのだろうなということは。

だから、ドリフターズ・リストに頼らざるを得ないのだろうなと。

この話は、ドリフターズ・リストが主軸です。
ドリフターズ・リストとは、平たく言えば「やりたいことリスト」のこと。漂浪者の道標となるリストを指します。

あすわはドリフターズ・リストにとりあえず挙げてみたことを、叶えるべく奮闘します。

結婚に振り回される年齢の女性なら、この話をもっと身近に感じたのかな…と、少し私の人生経験の不足を感じました。

元気をくれるのは毎日のご飯

本当にそう思いました。

あすわ、毎日のごはんがあなたを助ける。それは間違いないことよ
あすわのお母さんの言葉

あすわの同期の郁ちゃんは、青空マーケットというフリーマーケットで豆を売っていました。
豆が好きだという理由で。

あすわは、郁ちゃんに気後れと憧れと焦りを感じたのです。自分は婚約者だった人に振られたからって、何をやっているんだ。郁ちゃんにとっての“豆”のようなものがあるのか?

…私にも、あるのか?
私も、見つけたいな。“豆”。
自然と、そう思える本でした。

あすわの叔母であるロッカさん、とても自由奔放で好きです。郁ちゃんもとっても良い子。

でも、焦っても1日を地道に積み重ねるしか出来ません。
毎日ご飯を食べて元気をチャージして、奮闘するしか手立ては無いのです。

そう、突きつけられた本でした。
読んで良かったです。

最後に

どうでしたでしょうか。
少しでも、魅力が伝われば幸いです。

あなたにとって、この本がお気に入りの1冊に仲間入りしていただけるなら、こんなに嬉しいことはありません。

あなたのおすすめの本、次に紹介する本の予想、この記事の感想などありましたら、ぜひコメントをください。待っています!

見てくださって、ありがとうございました。
また、木曜日にお会いしましょう。
えだまめでした。



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次に紹介する本のヒントは、

日々で意識したい100のことが書いてある本

です。


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