全国の新大学生に震えて欲しい!/30冊目 F 『真夜中乙女戦争』 角川文庫
始めに
見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。
4月ですね!
皆さんは、環境が変わったり変わらなかったりあると思いますが、くれぐれも無理なさらぬようにしてくださいね。
今回は、去年新大学生となった私が、ちょうどこの時期に読んでどっぷりと世界観にハマった本を紹介します。
目次、おもしろ!
ページをめくって、まず目に飛び込んでくるのは黒に彩られた背景に白字で書かれた「乙女」の説明。その次に目次。その目次が面白いんです。
第1章は「星にも屑にもなれないと知った夜に」です。もう、どういうこと?
第2章は「携帯を握り締めても思い出はできない」。
「愛は脅迫状」や「美しくない街の、美しくない夜の、美しい私たち」、「ヴィヴィッド・ピンクの悪意と愛を込めて」なんてのもあります。
私が特に好きなのは、「おまえに好かれるために生きてる訳がねえだろ」です。
私はこの作者さんの文の紡ぎ方が好きなようです。
主人公が面白い
次に、これですね。面白いと言ってもfunnyの意味ではなくて、interesting(興味深い)の意味です。
主人公の独白なようなものから始まるのですが、『罪と罰』のラスコーリニコフのように感じました。例えが合っているのかは分かりませんが。
いやあ。捻くれてますね。悲観してるし、諦めてるし。そんな彼が物語が進むにつれてどうなっていくのか、必見です。
大学生になるのが怖かった
読んだ当時は、大学1年生になったばかりでした。
後悔しました。このタイミングで読むんじゃなかった、って。
なんか、どうしようもないんだもん。出てくる人全員。「先輩」も「彼」も。
なんとか状況を好転させようとして、もがくけれど、どうにもならなくて、東京の奥底で傷を舐めあって。
だから、東京を爆破しようなんて考えるのです。全部、消してしまおう。何もかもむちゃくちゃになって、全てが消えてしまってもいいと。
当時は読みながら、「大学生ってみんなこんな危ない感じなの!?怖っ。」って思ってました。
でも、私は胸を張って、新大学生にこの本を薦めます。
だって、面白いんだもん。
一度はやってみたい!けど出来ないような、思春期に妄想していたことを、「私」と「彼」は次々としていきます。読んでいて、ワクワクします。
月曜日には大学2年生になっている私から、当時の自分にひとことだけ。
案外、大学生活は普通だからそんなに怯えなくていいよ。
終わりに
この作品は映画化もしていたので、知っている人も多いかと思います。映画もぜひ。
どうでしたでしょうか。
少しでも、魅力が伝われば幸いです。
あなたにとって、この本がお気に入りの1冊に仲間入りしていただけるなら、こんなに嬉しいことはありません。
あなたのおすすめの本、次に紹介する本の予想、この記事の感想などありましたら、ぜひコメントをください。待っています!
見てくださって、ありがとうございました。
また、木曜日にお会いしましょう。
えだまめでした。
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次に紹介する本は
まだ未定
です。
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