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1冊目 秋川滝美 『ひとり旅日和』 角川文庫

大学の本屋に行った時、店頭にカドブンの夏フェアにノミネートされた本がずらっと並んでいた。私は、表紙に描かれた美味しそうな料理と裏表紙のあらすじを見て、すぐにレジへと持って行った。新しい世界に飛び込んでいく予感があって、とてもワクワクした。

はじめに

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

自己紹介の記事に、スキしていただいたり、フォローしていただいてとても光栄です。

今後も、見ていただけると、嬉しいです。

『ひとり旅日和』ってどんな本?

選書理由

私は1冊目から7冊目は文庫本フェスティバルにノミネートされた本から選ぶと決めています。

この本は、「カドブン夏フェア2022」の「心震える!」にノミネートしていました。

あらすじのところで後述しますが、この本は主人公がひとり旅に挑戦する話です。新しいことを始める時には不安もありますが、それを上回る期待や高揚感でいっぱいになります。

今年は、3年前から世間を騒がせてきたコロナウイルスの猛威が少し弱まり、旅に出る人や帰省する人も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

夏休みが終わった人も、続く人も、この機会に旅だけではなく、新しいことに挑戦してみてはいかがでしょうか?

この本を読んだことで、新しいことを始めるきっかけになればいいなと思い、この本を選ばせていただきました。

ぜひ読んで欲しい人の特徴

  • 新しいことを始めたい人

  • 旅に興味がある人

  • 次に旅に出たい場所を探している人

  • 美味しいものが好きな人

  • ひとりが好きな人

  • 都内に住んでいる人

上記に当てはまる方には、とてもおすすめです。

あらすじ

裏表紙のあらすじをそのまま引用させていただきます。


「都内に住む24歳の梶倉日和は、人見知りで、会社でも叱られてばかり。同僚の後押しもあり、気分転換に勧められたひとり旅におそるおそる挑戦してみる。まずは、日帰りができる熱海へ。神社を訪れ、茹で卵の味に舌鼓を打ち、干物の味に感動。さらに思わぬ出会いが!ひとり旅の魅力にひかれ、佐原、仙台、金沢、福岡へと足を延ばしていく。少しずつ成長していく日和の姿は、仕事にも影響し始めてー旅をして、知らない自分と出会おう!」


次から、私が思うこの本の魅力とをお話します。

あなたも、この本を通して、新しい世界に足を踏み入れてみませんか?

『ひとり旅日和』の魅力

1 ページを捲るのがワクワクする!

この本は、日和がひとり旅を始める話です。旅というものは、予測がつかないことも楽しみですよね?日和と一緒に旅行した気分になりながら、次は何が起こるのだろう?と楽しみながら読み進めることが出来ました。本を読むのが苦手な人もガイドブック感覚で読めます。(実際、私がよく行く大型書店では、ガイドブックコーナーにこの本がひっそりと置かれていたので。)

2 目的地が魅力的!

目的地は、熱海・水郷佐原・仙台・金沢・福岡となっており、この本は目的地別に1話なので、全部で5話の構成です。えだまめは関西に住んでいるので遠い場所ばかりですが、それでも読んでいるうちに「生きている間に絶対に行きたい!」と思うようになりました。地域ごとに特色があり、日本って面白いなと感じました。特に佐原には行きたいです。

3 食べ物が美味しそう

この本は夜ご飯前に読み終えたのですが、読んでいる最中お腹が鳴りっぱなしでした。お腹を空かせたまま読み始めると、私みたいになる可能性があるので、おすすめしません。それほど、旅で出会うご飯が美味しそうなのです。想像が容易に出来るほど、日和の食のレポートが(というか作者さんの描写が)上手い!せっかく旅行に来たのだからと、特産品のものや地元のお店のものなどを食べるのですが、それがまた良い!海が近いと海鮮丼をたべたり、B級グルメを味わったり。美味しくないわけが無いじゃないですか。私も旅をして、そこで食べたい。

4 登場人物が個性豊か

この作品は旅だけでなく、登場人物に注目しても楽しいです。日和は作中で「人見知り女王」と自称していたり、人混みに行くのが苦手なタイプです。私も、人混みに行くのは苦手なので、気持ちはとても分かります。それと、ひとり旅の『師匠』のような、同僚の麗佳はとてもサバサバとしています。外から見ればタイプの違う2人が同じ趣味遠共有しているのは、読んでいてとても楽しかったです。日和の上司の仙川も日和のことをなじるような人で、「こんな人いる」というような感じでした。「こんな人、いる!」の連続で、とても読みやすかったです。

私が思う、この本の魅力は以上です。
気になった方は是非、読んでみてください。

最後に

私はこの本を読んで、ひとり旅をしてみたいと強く思い、今はコロナウイルスが収まってから行きたい場所のガイドブックを買い込んでいます。私は1人で行動するのは平気なので、ひとり旅も楽しめるのではないかなと思っています。

今はコロナウイルスの影響で、観光業も飲食店も業績が落ち込んでいます。コロナウイルスが収まってから、観光地や飲食的に少しですがお金を落としたいなと思っています。(旅に出ることがあれば、記事にして投稿したいなとも思っています。)

旅はまだ無理でも、新しいことは始めたいなと漠然と思えるようになったのも、この本を読んでからです。

皆さんも、何かを始めるきっかけにこの本を手に取っていただけたら、嬉しいです。


私の記事の改善点や、次に紹介する本の予想、記事の感想など、コメントお待ちしています。しっかりと目を通して、その意見を活かしていきますので、気軽にコメントしてください。


ここまで見てくださって、ありがとうございました。
えだまめでした。

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