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時間を守る組織・学級にするには

どうも、小学校教員のファニチャーです。

時間を守るというのは大切ではない、と言う人はいないのではないでしょうか?

今回は『時間を守る組織にするコツ』を小学校を例にお伝えしていきたいと思います。

小学校が舞台ですが、会社、部活、チームにも応用できることです。

『世間知らずの教員の言うことなんて…』と思ったあなた。ぜひ最後まで読んでから言ってください笑

みなさんの会社や学校、チームは時間を守れていますか?

時間を守れない組織は、不満が溜まりやすいです。
なぜなら、時間通り行動している人が損をするからです。

例えば、30人で行う会議が5分遅れて、全員で待っているとすると、労働時間で30✖️5で150分の損失が出ていることになります。

1人5分と考えるとそんな大きな時間とは言えませんが、150分と考えると2時間30分なので時給2000円だとしても、5000円の損失です。

たった5分の遅れでこれです。

そうすると時間通りに来た人が
『早くこなきゃよかったー。』となります。

そうすると、どんどん会議の開始時刻が遅れていきます。

学校で言えば、時間を守れないクラスがクラスが学級崩壊しやすいともいえます。

時間を守れる=いいクラスとは限りませんが…笑

私のクラスは手前味噌ですが、先生がいなくても時間通りに動けると声を大にして言うことができます。

なぜ自信満々に言えるかというと、別に私がすごいわけでもなんでも無く、『時間を守れる組織にするコツ』があるからです。

以下のことを心の底から納得して実践すれば、おそらく誰でも『時間を守る組織』を作ることができます。


時間を守る組織①『小学校の場合』

一番大切なのは教員(リーダー)のマインドなのです。

とにかく時間にこだわる。先生がいなくても、時間になったら朝の会を始める。
授業時間になったら自習する。

これを徹底します。
徹底というのは具体的に何をするのかというと、
『繰り返し指導する』
ことです。

これが簡単なようで難しい。
時間を守れていなかったら
『時間通り始められないと、どんどん時間が無くなって、楽しい時間、成長していく時間が減っていくんだよ。』
時間通り自分達で始められていたら
『すごい、さすが○年生。先生がいなくても任せれるな!頼もしい』

なんて具合に叱るのと褒めるのと両方合わせて指導です。

この辺の叱る指導と褒める指導については、中村健一先生の著書が参考になります。

言葉は学年やクラスの実態によって変わると思います。
とにかく大事なのは繰り返し伝えることです。
そして、先生自身も時間を守ってください。
特に授業時間。
絶対に授業時間を延ばさない。

当たり前ですよね、子どもたちに求めるならば、大人である教員が守らないわけにはいきません。
教員側が授業中に
『あ、途中だけど、時間になったから終わるね』
なんて伝えていたら、中休みに時間通り戻って来れない子にも説得力がありますよね。
『あ、この先生は時間を本当に大切にしているだ。僕達の休み時間も確保してくれてる。』となるわけです。

『キリのいいところまでやりたい』ということもよくわかります。
でも、時間を延びた後の授業なんて、基本誰も聞いてません笑
だったら、途中でもやめて、子どもたちからの信頼を得た方が得というものです笑

そもそも、時間内に終われない授業は授業として振り返るべきことが多い授業だと思います。
45分でちゃんと終われるように授業作りするのは教員の仕事ですから。

そんな偉そうなことを言っている私ですが、当然時間が延びることもあります。

もっと振り返りを書かせたい、感想を書かせたいなんていう具合に。

月に2.3回ぐらいはあると思います。

そんな時はこんな提案をしてください。

『ごめん、先生のミスで時間延びちゃった。でも、ここまではどうしても終わらせたいんだよね。だから、教室内での休み時間少し増やすから、このまま続けてもいいかな?』

なんて具合です。

これが4時間目なら
『ごめん、この振り返りは今のタイミングで書いておいてほしいんだよね。給食を挟む前に。授業時間延びちゃうけど、このまま振り返りを書く時間にしたいんだ。延びてしまったのは先生のミスだから、給食準備は先生が進めておくね。書き終わった人から提出して、給食準備を手伝ってください。』

という感じですね。
で、実際めちゃくちゃ給食準備を進めておきます。大体工夫すれば一人で5分で10人分くらい配膳できます。
そこまでやっておくと
『うわあ、先生本気や』
ってなります。

基本的に『授業時間が延びるのは教員のミス』ということを念頭において、延ばす場合は断りを入れたり、埋め合わせをすることが大切です。

そこまでするから、子どもたちも時間を守るようになるのです。

これが時間を徹底させるということです。


時間を守る組織②『大人の場合』

ここまで読んでいただけた方は、こんなことを思うのではないでしょうか。

『それは小学校だからできるんでしょ?大人相手にはできないよ』

確かにまんま同じようにはできません。
大人相手に上記のようなことを言っていては、『子供扱いするな!』ってなりますよね笑

しかし、基本は同じです。
リーダーのマインドが大事です。

以下のことを完璧にすれば、時間を守れる組織になるはずです。

1.会議の時間の5分前にはリーダーが会議室の部屋に座る。

2.いない人がいても定刻に会議を始める。

3.先に終わりの時間を伝えておき、絶対に守る。

4.延びてしまう場合は断りを入れたり、謝罪をしたり、埋め合わせをする。延ばせない場合は後日にする。

上記にあげた小学校の例と、言葉がけは違えど、同じではないでしょうか。

そして、みなさんご存知のことだとは思います。
しかし、本当に全てできていますか?

むしろ学校の授業は区切りが存在する分、無限に延ばすことは不可能です。

しかし、大人の会議は上の人の都合や、話が長い人によって30分、時には1時間延びることもあるのではないでしょうか。

学校の職員会議も然りです。民間大手で働く妻や友人からも同様の話をよく聞きます。

小学校だから…と言えるほど、大人も守れていないのが現実だと感じています。

特に4の『リーダーや司会がメンバーに謝ることができるか』は大事だと思います。

教員もある意味教室のリーダーとも言えます。
立場が上である人でも、いけないことやミスしてしまったことは謝るべきです。

むしろ謝ることで、信頼につながります。
小学校で働いているからこそ、子どもだから、大人だから、で片付けないで欲しいと思います。

最後に

ただの一教員でしかない私が生意気言ってすいません。

ただ、子どもたちに言えるほど、大人もできていないよな。と言うことはたくさんあると思います。
もちろん、大人ならではの事情もあります。

しかし、子どもたちは驚くほど大人を見ています。

大人が大人の都合で守らないのに、子どもたちに押し付ける。こういう状況が生まれるとほぼ100%反発します。

昔は教員に権力がありました。
怖い先生であればそれだけで従わせることができたわけです。
そもそも従わせるという表現がよくないですが…

しかし、今の時代、教員には権力は皆無です。
管理職や教育委員会に話がいけば、どんな教員も無力です。

民間企業でも、パワハラ、モラハラ、内部告発等々、上の権力だけでなんとかできる時代は終わっていると思います。

それならば、上に立つ人間こそ謙虚に有言実行できることが、信頼につながり、より良い組織にしていけるファクターなのではないでしょうか。

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