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こんなアーティストもレコード出してるんです。ーアナログレコードの多様性ー
ここ数年、アナログレコードへの関心が高まってきている事は、テレビや新聞などメディアでも取り上げられる有名な話です。私もレコード屋に行くと10代~20代の人がディグしているのをよく見かけるし、飲食店に入ってもレコードが飾ってあるお店をちらほら見かけます。
さて、みなさんは「アナログレコード」と聞くとどんな音楽を想像しますか?これを読まれている方々はレコードに興味がある方々だと思うので「そんな事ないわ」と思われるかもしれませんが、多くの人は日本の歌謡曲やアイドル、洋楽だとビートルズなど、60~80年代頃の音楽をまず思い浮かべるのではないかと思います。もちろんこの年代はアナログレコードの全盛期であり、一番レコードが売れた時期だったのは間違いありません。
しかし、最近ではJ-POPやK-POPなどいわゆるZ世代に人気のアーティストでも作品をレコードで出していることが多く、その他最近のアニメやゲームなどのサウンドトラックも数多くアナログ化されています。
そこで、近年アナログレコードをリリースした国内アーティストの代表例を以下に挙げてみました。
・椎名林檎
・あいみょん
・藤井風
・星野源
・Ado
・back number
・iri
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まさにZ世代ド真ん中の弊社スタッフが掲げているこの椎名林檎『勝訴ストリップ』は、CDとはジャケットデザインが異なり、LPレコード仕様となっています。(厳密に言うとCDの初版と同じジャケットになります)
レコードによってはプレスされた国や時期などによってもジャケットが異なる場合があるので、それらをコンプリートしていくのも楽しみの一つです。
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藤井風やiri、Adoなどの若手アーティストも新作をリリースする際にCDやサブスクに留めずアナログ化に意欲的で、彼らのように人気のアーティストだと需要が高いため、中古市場の価格も高騰する傾向にあります。つまり、手に入れるなら今のうちだという事です!
また、韓国でも日本と同じく若者の間でアナログレコードブームが起きており、TWICEやBLACKPINK、BTSなどのK-POPアーティストもアナログレコードをリリースしています。
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TWICEは最強ベストアルバム『#TWICE』シリーズ全4作品のアナログ化も決定しています!TWICEファンなら必須ですね。(NewJeansのアナログ化まだですか…)
上記のようなアーティストたちが次々にアナログ化する一番の理由は「売れるから」です。しかし、売れるといっても近年アーティストのレコードを購入するのは若年層が多い傾向にあります。ではなぜ若い人たちにレコードが人気なのか。
まず、現在はApple MusicやSpotifyなどのサブスクリプションサービスが音楽を聴く主流になっていますが、これがレコードに興味を持たせる一つの原因になっていると思われます。サブスクでは音楽をシャッフルして聴いたり、聴きたい時に聴きたい曲を選ぶことができるので、レコードを聴く筆者の個人的な感覚としては「試聴」に近い感じがします。
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一方レコードは盤を傷つけないように取り出し、ゆっくりと針を落とし、片面を聴き終えたらわざわざ自分でひっくり返さないといけません。正直面倒くさいのですが、この手間が「聴く」という行為をリアルにします。指一本で音楽を流せる今、全身で音楽を流し、聴くことに新鮮さを感じ、興味を持つのはある意味必然だったのではないかと思います。
また、レコード全盛期を過ごしてきた人と現在の10代、20代ではレコードに対する印象や意識が異なる気がします。60~80年代を生きてきた方々はレコードを音楽を聴く媒体として持っていたと思いますが、最近では「所有するだけ」という人も少なくありません。ジャケットがオシャレで可愛いからインテリアとして買ってみる人もいれば、「推し」がレコードを出すからとりあえず買っておく人もいるので、目的は様々です。レコード屋の身からしたら是非一度聴いてほしいとは思いますが、レコードを買うきっかけとしては100点だと思います。
このように昔と現在ではアナログレコードへの意識や用途が多様になってきており、色んな人がレコードを楽しめる機会が増えてきているように感じます。
きっかけは何でもいいので、みなさんも是非一度レコードショップに足を運んでみてはいかがでしょうか。
筆者紹介:
松井遼馬(まつい・りょうま)
レコード買取の受付を中心に査定やニュースレター執筆なども担当。R&BやHIPHOPが好きなK-POPオタク。NewJeansはハニ、ソウルクエリアンズはエリカ・バドゥ。
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