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私の憧れの英国、レコード屋さん巡り
ロンドンってどんな街でしょう? パリほど華やかでもないし、ニューヨークほどスケールも大きく整然としているわけでもない、ましてや東京ほど便利でもない。.... ロンドンの真髄はその文化です。一見そう広くもないこの街は、実は奥が深い。コスモポリタンであるロンドンには、ヨーロッパを含むいろいろな国々のエッセンスが集まっています。 そんな街のレコード屋さんたちもバラエティに富んでいないはずがありません。
ロンドンのレコード屋さんは種類だけでなく、その数の多さにも驚きました。 大小さまざまなレコード屋さんがファッション・ブティック、カフェなどと並び、 ハイストリート (大通り)に堂々と何軒もあるというのも、なんでもデジタル化されつつあるこの時代にあって、レコード好きには頼もしくも嬉しい話です。
実際にいろいろとまわってみた後では、 「大手も便利ですけれど、 小さいレコード屋さんの個性も捨てがたい魅力があります」と思うことも多いはず。 それぞれのレコード屋さんがどんな風にその場所に溶けこんでいるかを眺めてみれば、今度はレコード屋さんの中から覗いたロンドンが見えてきます。 それまで抱いていたイメージとはかなり違ったものになっているかもしれません。
あまりの居心地の良さに最初の一軒で丸一日潰れても、それも旅の醍醐味!!!
レコード屋さんに入ると急に広い所へ出たような気になるのはどうしてでしょうか。 それは日本でもイギリスでも同じことです。 レコードは1枚からいろいろな所へ私たちを連れて行きます。私の場合、イギリスにいて日本の本を読んでいる時、心はすでに日本にある、そんな感じです。積極的に探せば、ロンドンはお金のあるなしに関わらずいろいろなものを提供してくれます。レコード・フェアの下の箱などはテスト・プレスの宝庫です!!! それも交渉すれば3枚で1£(ポンド)!!!
ここではなるべく広く多くロンドンのレコード屋さんやレコード・フェア等を紹介できるように努めようとしましたが、とてもカバーしきれる量ではないので、 大小に関わらず数件の紹介と、致しました。
文:山本 正(Ecostore Records)
アウト・オン・ザ・フロアー・レコード・ショップ
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イギリス、北ロンドンのカムデンタウンの中心部にあるアウト・オン・ザ・フロアー・レコード・ショップ。カムデンタウンでは1番古いレコード店。1階は6畳くらい。地下もあります。
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レコードの上で寝る子は育つ。
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Tuff Scout の「Inna London Dub」のジャケットはカムデンタウン!!!
Out On The Floor Record Shop
10 Inverness St, Camden Town, London NW1 7HJ
フラッシュバック・レコード
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現在ロンドンに3店舗あるうちの、この店舗はイズリントン、エセックス・ロードにある店舗、2017年で20周年だったので今年で26年目かな?
さらにクラウチ・エンドとショーディッチに2つのフラッシュバックの店舗が有ります。
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Flashback Records
50 Essex Rd, Islington, Greater London, N1 8LR
スライド・レコード・ショップ
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ロンドン中心部から北へ約74km(電車で1時間半位、Class 700 Desiro City)に位置するベッドフォード。ロンドン郊外で最も多種多様な民族の住むエリアにあるSlide Record Shopは、2017年にオープンしたインディーズ・レコード・ショップです。家族経営のこの店は、長年の音楽愛好家でレコード中毒で時々DJをするウォーレン・オールソップと、同じく音楽愛好家で彼の妻ネリス・バニスターによって経営されています。
ここは、素晴らしいレコードを発見するための居心地の良い空間でした
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Slide Record Shop
9 The Arcade, Bedford, Bedfordshire, MK40 1NS
アレクサンドラ・パレス
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アレクサンドラ・パレスはロンドンのクラウチ・エンドの更に北側に位置する展示場兼宮殿。そこでのレコード・フェアの様子です。
ヴィンテージ、アンティーク、レコードの3つのコーナーにわかれています。レコードコーナーはまだ半分以上が開店前の状態です。お茶でも飲んで待っている時間も楽しみのひとつです。
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Alexandra Palace
Alexandra Palace Way, London N22 7AY.
シスター・レイ
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写真左に見えるBilly & Boはヘアー・サロン (Hair Salons)。その手前に有るのがCasita Andina、ペルー料理店。写真右のSoho Parish Primary Schoolは小さな子供達の通う、キリスト教の原則にしっかり根ざした小さな学校。そして、中央の塔はNPC (National Car Parks) London Brewer Streetの駐車場でソーホーの中心部で買い物をするのに便利。
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NPCを右に曲がって又、直進した辺り(Berwick Street)にレコード店シスター・レイ (Sister Ray) が有ります。Oasisはあまり聴きませんが彼等のアルバム、"(What's the story) Morning Glory" のジャケットの通りで知られています。
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Sister Ray
75 Berwick St, Soho, London W1F 8RP
「なんでもいいから趣味を大事にするといいよ、そしてそれを続けてみることだ。 それが後に何に繋がっていくか分からないものだからね」
これは私の父が残してくれた言葉ですが、 その趣味が縁となり、ロンドンのレコード屋さんを紹介する文章まで書かせていただくことになった不思議さを今になって感じています。
また、ロンドンの北クラウチ・エンドの町の話をした時、「面白そう、行ってみようよ」と忙しい最中に何度も積極的に計画を立ててくれ、レコード屋さんのハシゴに辛抱強く付き合ってくれた妻にも感謝の意をこめて
I Love Vinyl. I Love London. I love my wife.
最後に、書くことには全くシロウトの私に、声をかけて好きなように書かせてくださり、ロンドンを見直すキッカケを作ってくださった(FTF株式会社 制作部/販売部兼務)福田俊一さんに大変感謝しております。
更に最後に、このコラムを読んでくださった一人でも多くの皆さまが、コラムを通じて少しでも多くそしてそのチャンスに触れていただければ幸いです。
筆者紹介:
山本 正(やまもと・ただし)
未だ見ぬ名盤、怪盤、奇盤、アウト・サイダー的アーティスト愛し、夢はロンドンで働き、住み、活動し作品展をする事。未だ夢は叶わず。そして名前を5つ持つ謎のFTFアルバイト勤務。
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