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芽生える好奇心から「織」2023

冬真っただ中の今。うちのプランターは発芽&二葉まつり。
この寒空のなかでうちのプランターにはカボチャの芽と思しきものが発芽して、二葉を伸ばしています。
元はいつぞや食べてコンポストにいれたカボチャの種とワタ。
コンポストコーナーにいる時は種のままなのに、堆肥をプランターに入れて数日したら芽が出てきました。

最近気になる①「発芽と成長の条件」

これから寒くなるという時節に、ここでは何が起こっているのだろう?と不思議で興味深かったので「発芽の条件」を調べました。

調べたところ、発芽には「適当な水分、温度、酸素」が必要だそう。また3つ以外にも日光も何らかの影響を与えている気がしています。

発芽する様子を見ながら、ふと。
「これが人の精神的成長だとどうだろう?」と思いました。

種が「人の持つ成長の可能性」だとして。
土は「組織やコミュニティのような何らかの集団(家庭も当てはまるかもしれない)」、水は「学習機会のようなインプット」、温度や酸素(まとめて空気)は組織だと「風土や雰囲気」といったところなのか。

今回は一つ一つにアプローチする、というよりも土、水、空気をひっくるめて「環境」と今はまとめて考えてみますが、種も環境もどれか1つだけが好条件でも伸びてこないのです。

例えば可能性をたくさん持っている、しかも伸びたらすごい種でも他の条件が合わないと芽は出ません。
また環境のほうに注目しても、環境が良いだけでも上手くいかない。
もしかしたら、植物も人も自らの意思や主体性みたいなのも必要かもしれないし、初めは意思や主体性がそれほど無くても環境の力で伸びながらどこかのタイミングできっかけに乗っかるのかもしれない。

発芽の条件として3要素があるように、だいたいこんな条件が揃ったら芽が出やすい(成長しやすい)という共通の条件はあるのかもしれませんが、究極は再現性って曖昧なのではないか、とも思えてきます。
人×環境×時間
この絶対的な組み合わせってあるのか、それとも。

それでもひとつひとつの可能性の芽が出る、成長していくためにどうしていくのかを観察しながら関わる、ということをやっていこうかと思っています。

ちょうどそんなことを考えているタイミングで、これは!と思う本にも出会って。いつもなら読むペースがとても遅いのに、ハイペースで読んでいます。

最近気になる②「共生」

もうひとつ気になる話題が「共生」です。
共に生きる、ということは必ずしも自分と合う人とだけ関わるわけではなく、自分と相反する立場を取る存在も世の中にはいて、その人たちとも共に生きるもの。
そのなかで時に理不尽に思えたり、自分の正義、道徳や倫理とはまったく合わない場合もある。それでもひとつの存在として、そこに独自の正義、道徳、倫理がある。

「そんな人たちとは付き合わなければ良い」
「他所は他所。自分は自分」
それも一理ありますが多様な社会の中で生活していると、そんな存在とも向き合うことを必要とする場面がゼロではありません。
そんな時に自分がどう向き合うのか。

共生も多様性も言葉はよく知られています。多様性の言葉は最近だとインクルージョンとエクイティもセット。公平と平等と、という話もチラホラと聞こえてきます。大切なテーマだと思いますがその時に異なる存在についても無視できない話題のように感じています。

最近参加した講座では「分化」という話題のなかで、現代社会の中で境界を曖昧にすることで見えなくなっているものごとがある…… という話題が出てきました。
それは共生を意識する時に大切なことだと感じました。

2023は「織」

まだ理解も追いついていないことで端的には表すことができないのですが、とてもこれから大切なことではないかと思っていて、今の精一杯で好奇心のアンテナについて表現して書き留めました。

先日2022年を振り返って出てきた「挑」「拓」と共に考えた2023は「織」でした。


2023は、おる。織れば糸(線)は布(面)になる。
ずっと点を拾い集めていたような数年。2022でようやく少しずつ線になってきた感。とても細い線だけれど、これを面にすべく織る。そんな2023のような気がしています。

面になったら、きっと何か今見えていないものが見えてくるし今までとは違う取り扱い方をするようになるのだろうな。
一年後。ここに書き留めたことをまた振り返る時にどんな景色を見ているのか、楽しみになるよう2023へ、いざ。

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