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今日も東京は晴れ。ちょっと休憩。(補足編)

ご質問をいただきました。反応を頂戴することはうれしい限りです。

・ポストコロナの人間関係
・ポストコロナの家族の形

上記も含めて、今回のパンデミックに関する私の考え方(今のところ、です)と、いくつかの仮説をお話しします。今後のストーリー展開にもつながっていきます。

1.基本的な考え方

社会と生活の見た目は大きく変わるが本質はかわらない。変化はある意味大きいが、火の発見、紙の発明、印刷機の発明、産業革命などと比べれば大したことはない。疫病としても、過去のコレラやペストの大流行よりもダメージは小さい(人口比での死者数も少ない)。
今の主な問題はフローに依存しすぎた経済活動。自転車操業のビジネスモデルはよく考えれば永遠の成長と安定を前提にしており、間違いだった。(平たく言えば グローバリズムとか市場経済というもっともらしい大掛かりな詐欺に社会まるごと騙されたようなもの。古いやり方から離れなかった家族経営の商店・町医者・歯医者などではダメージが小さいことに注目。)
コロナショックは変化のトリガーになっただけで、実は変化の素地は10年以上前からあった(技術進歩、インターネット普及、超金融緩和の行き過ぎ)。だから当面は過度に恐れることはありません。

2.現状についてのリマーク

(1)現在起きていることは「変化」ではなく、『潜在的問題の表面化』。
例:家庭内DVはもともと家庭内で内包していた問題の表面化。急に乱暴者に変身したわけではない。
(2)変化が変化を呼ぶ。一つの変化がいくつもの変化を起こし、それがまたどんどん枝分かれしていく。(まるでウイルスの一次・二次・三次感染の如く・・・)
(3)文明と感染症は不可分。それを豊かになった生活の中で忘れていた。SARSとMERSの時、目を覚ますべきであった。ただ今からでも遅くないし、いくらでも打つ手はある。

3.ポストコロナの人間関係・家族の形 他

人間関係についてはみかけがかわるだけで実質はあまり変わらない。テレワークで意思疎通が難しくなると感じるのは初期・過渡期のみで、その後はユーザー側の習熟度アップと、プラットフォーム側のサービスレベル改善や技術革新で、リアル度が向上して、問題なくなっていく。(テレビ会議では4K、8K技術の活用等でニュアンス補完が進む。)
家族の単位が重要になる。企業に中心が移っていた過去数十年がむしろ異常な状態と考えれば、家族中心はむしろ原点回帰。家の居住環境が重要になる。もう少し家の広さが必要なご家族で、リモート可の方々は、地価・生計費の安い郊外や地方へ転居することに問題が無くなる。
変化が変化を呼ぶ。例えばリモートワークの普及と都会の雇用減の二つの要因で、地方回帰が起きる。地方都市や郷里やリゾートで仕事しても同じ人はわざわざ都会に住む必要がなくなる。都会で職を失った人は郷里へ帰る(Uターン)か、人間らしい暮らしを求めて地方へIターンするか。受け皿は農水産業・林業等の如くもともと人が不足しているセクター もしくは フリーランスとしてリモートでの請負仕事 もしくは 家業の寺とか。変化は試練ですが、足元を見直す機会として誠実にきちんと対応することができさえすれば、結果的に幸せになる人が多いような気がします。


ちなみに1.の「問題はフローに依存しすぎた経済活動。」「あらての詐欺に引っかかったようなもの」という点については、詐欺への引っかかり度が日本は軽かった/軽症で済むのではないかと思っています。

日本では頑張る人たち・その道のプロフェッショナルたちが、ド根性と意地で伝統の事業や大事な技術を続けてきてくれていて、そのおかげで日本の経済や産業は、欧米やアジアと比較して意外に多様性を失っていないんですよね。スティグリッツ教授も言及していましたが、「金融資本主義の中で、選択と集中ができていない日本経済はこれまでずっとマイナス評価を受けてきたが、今こそその強みを発揮するかもしれない」というのは、まさにその通りだと思います。

まさに「真贋をはっきりさせる変化の時」が来たと考えていきましょう。正しいこと やりたいことをやっている人は ブレる必要 全くないです。特に日本の競争力を支える匠の技をお持ちの町工場の皆さん、踏ん張り時です。(そして金融機関の出番、今でしょう)。

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