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英検1級 面接でガクブルした話(結果有)

一次試験後、こっそり受けていた二次試験の面接。
結果もわかったので、備忘録として残しておきたい。

1級に限っては、受験者数が少ないからか地方に会場はなく、首都圏までいかなければいけなかった。
安い電車で行っても往復で4000円ほど。金欠にはきつい。

会場到着

一番乗り。だれもいないので寂しくたたずむ。

しばらくすると係の人に案内される。マスク強制で表情がわからず、息苦しい、声が届きにくい、聞きにくい。コミュニケーションさせる気はない。

席へ案内される。小太りの係員がやたらとスマホや電子機器の電源がオンになっていないか、18回くらいしつこくアナウンスしていた。
スマホは受付で電源を切り、緑の首下げ袋の中に入れなければならない。写真などをとることはできない。レコーダーなどを使われるのを過剰に気にしているようだ。

試験室へ

試験は早く来た順らしく、はじめのグループとして呼ばれる。4人1グループらしい。試験室は2つあるようで、2人と2人に分かれる。

試験室の前で呼ばれるまでの緊張と言えば、今年一番だ。


面接開始(1対3)

面接官は2人。日本人男性とネイティブ女性。そして、タイムキーパーの女性。
日本人男性の方は外交官のようなエリートという感じ。英語も今まで見てきたどんな日本人よりもうまい。
ネイティブ女性はにこやかな感じの中年女性。

部屋に入り、「はろ~」と軽く挨拶する。

①日常会話(1分) 

聞かれるはずの「どうやって来たの?」みたいなのはない。
「軽く自己紹介して」と言われたので、仕事内容を答える。
追加で「趣味」を聞かれたのでそれも答える。

一分くらいのはずだが、たぶん40秒くらいで終わった。
行きつく間もなく本番へ・・・

②スピーチ(2分)

5つのトピックから一つを選んでスピーチする。選ぶ時間は1分。この時間で内容も考えなくてはいけない。

正直めちゃくちゃ練習してきたので、どれかすらすら答えられるものがあるはずだ、と思ったのだが一つもない。この時点で頭が真っ白。パニックで、その場で腕立てでもしそうになった。

結局、1分が経過する直前「てくのろじーが人類の諸問題どうのこうの」というのを選んだ。

質問もろくに見る間もなく、とにかく話さなくてはいけない。
正直、何を話したのか覚えていない。予想がはずれたパニックと緊張で、声すら出なかった。どもって過呼吸になっているような状態。
意識朦朧とする中で、当たり障りないことを言っていた気がする。
「テクノロジーって色々よくないよね、」的な…。だらだらと何かをつぶやき、2分が経過した。

論理もくそもない。

③Q&A

スピーチ内容や、トピックに関連した質問が3,4個聞かれた。
面接官はスピーチの内容がよくわからなかったようで、「確認したいんだけど、さっき言ってたのは~」と質問してきた。

それはそうだろう。
スピーチをした本人もわかっていないのだ。

ただ、その後のQ&Aは普通の英会話のようで、緊張も多少ほぐれていた。聞き返すこともなく、そつなく受け答えできた。

結果

スピーチは言うまでもなくボロボロだが、Q&Aはまずまず。

結果は合格(ぎりぎり)。

前回の一次試験をぎりぎりで落ちた身としては、報われた思いでいっぱい。
自分の弱点を発見できたいい経験でもあった。

これから受験する方は、スピーチでギッタンギッタンにされても、あきらめずに頑張ってほしい。

振り返り(注意点・反省点)

準一級までの英検の面接官は一人しかいない。

一級になると、面接官2人+タイムキーパーがいる。
この環境で堅苦しいトピックの独り言を二分間行うのは、相当緊張する。

この環境に慣れていないことが、最大の敵だった。
普段、プレゼン慣れしている人なら問題はないだろうが…。自分には日本語でもきつい。
タイムキーパーの出す「ピっ」という音が余計にプレッシャーを与えてくる。こちとら10分12000円払ってんだぞ。何タダ見してんだコラ!

担当する面接官の運もあると思う。
準一級の面接スコアは満点だったのだが、一級では発音がかなり減点された(ドもってしまったのが響いたのかもしれないが)。

それから、勉強方法。
スピーチに向けて、すべてのトピックの内容をほぼ暗記(一字一句ではなく、大まかな内容)して臨んだのだが、上記の通り、うまくいかなかった。(今考えれば、覚えた内容にもっていくことはできかもしれないが)

あまりガチガチに考えず、普段から時事問題・社会問題に対して柔軟に自分のアイデアを出すことが大事

評判の高い「面接大特訓」という本を今回使ったが、正直あまりよくなかったと感じている。


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