見出し画像

脱ネガティブ

私はとてもネガティブだ。
幼少期から人見知りで自分に自信がなかったが、大学に入ってからはネガティブさが一層増した。
黒髪乙女の恋人はおろか、桃色談義をし合えるような友人すらできず孤立。経済学部なのに経済も学問も苦手であるから、授業についていけず成績低下。
バスケ部キャプテンだった中学時代・他の追随を許さぬ成績を誇っていた高校時代の輝かしい私はどこへ霧散してしまったのか。
鏡に映る今の私はとても汚い格好で、洞々たる目ばかりが怪しく光る。

そんな私も最近は自分を変えようと力を尽くしている。
この性格のままだと将来ずっと孤立することになるだろうし、やがて来たる就活でも不利になるだろうからだ。
私は「脱ネガティブ」を決めた。

「そんなことをして何になるのか!」「腐ったテメェの性格なんぞ変えようとしたって無駄ぢゃ。」という読者諸兄の声は無視することにする。
私の人生は私が主人公なのだ。一切の他人は脇役なのだ。私は私のしたいようにする。

脱ネガティブにあたって、私が主に実践していることは

・圧倒的なカルチャー接種 ・運動 ・小綺麗なファッション 

である。

はじめに「圧倒的なカルチャー接種」とは、読書、映画・ドラマ鑑賞、ラジオ視聴などジャンルを問わずカルチャーに触れることである。読書で言えば現時点(2月23日)で月の読書数は15冊を超えた。
映画も週に一本必ず観ている。3時間近い「インターステラー」をケツの痛みを我慢しながら見ることなど今の私にとっては朝飯前である。
ラジオも毎日聴いている。ママタルトのきちゃない話や四千頭身都築のかかりすぎているギアも全て愛おしい。
他にも美術館や何かしらの記念館に行くことも予定している。
このカルチャー接種を経て私は博識エンタメ人間になるのだ。

次に運動である。運動のメリットは数知れない。運動をすると精神・肉体・脳・お肌等に良い影響をもたらすというのだ。
というわけで最近私は高校時代のジャージャと5年間履いているボロボロのランニングシューズを身につけ、近くの川沿いをランニングしている。
ランニング中は「苦しい苦しい苦しい」としか思っていないが、走り終えた時の爽快感・無敵感は異常である。思考もクリアで楽観的になる。
YouTubeの動画を参考に筋トレもしている。毎日筋肉痛だが、その痛さがむしろ心地よい。おそらく半年後には、その肉体美をもってして黒髪の乙女を侍らせているだろう。

最後にファッションである。私はとにかく服がダサい。服がダサいから自信が持てず、大学内では常に下を向いて歩いていた。
アパレルに勤める姉と服好きの弟を持つにも関わらず、私自身はセンスが終わっている。何を血迷ったか、去年は「好きな芸人・アーティストのグッズしか身につけない」という制約を自らに課し、ダサさをより一層極めた。周りがプチプラブランドの服や古着を着こなす中、私はリトルトゥースTシャツ(白)を堂々と着て好奇の目で観られていた。
そんなんではいかんと思い、今年からは服に金を使うことにした。また、髪型やスキンケアにも気を遣いはじめた。これでわが自信を取り戻す。
春には大学3年生にして大学デビューをするつもりだ。黒髪の乙女の恋人もできる予定だ。その乙女と一緒にHEP FIVEの赤い観覧車にも乗る予定だ。 

以上のようにして私は脱ネガティブ、あわよくば超ポジティブ人間になることを目標としている。はて誰が言ったか、こんな名言がある。
「人は20歳からでも変われる。同窓会で女子と一言も喋れなかった男も、やがてはモテモテ人間になるのだよ。」
無論、私の言葉である。

読者諸氏もこんな記事を読んでないで、たまには自分磨きに精を出すのもいいんじゃないかと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?