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プロボノってなんだ?

ボランティアはよく耳にする言葉。
恥ずかしながら、少しまでポロボノという言葉を全く知りませんでした。
みんなが同じことをする必要ってないんだ。

例えば…私は注射が得意です。
ずっと血液浄化療法に携わっていたから、ということもあるのでしょうが、いろんな修羅場を潜り抜けてきたので、高齢者の硬くなった血管や、弱くなった血管の特性を、なんとなく…ですが、知っています。そして、点滴しづらい血管に対し、どうすれば患者さんに強い苦痛を与えることなく、血管に針を留置することができるか、ということを私の体が覚えているのです。

同じ音声の「チュウシャ」でも「駐車」は苦手です。
狭いスペースに車を上手に駐車できる人を尊敬します。空間認識能やハンドルとタイヤの連動に対する理解が足りないのでしょうか、何度やってもうまくいきません。

それぞれの人々が得意な分野で能力を発揮できる社会って素晴らしいなと思います。実際には、その能力が社会的に評価されるので、時給1000円だったり、10000円だったりするわけですが、もっと柔軟な資本主義社会に発展させることはできないのでしょうか。拡大する格差是正の一手として、プロボノの活用は有効なのではないかと感じています。

自助、共助、公助という言葉を菅義偉元総理大臣の演説で耳にしたことがあります。
自分が暮らすこの社会を住みやすいものにしたい、これからもずっと私たち人間が幸せに暮らすことができるような社会がずっと続きますように。
そう考えると、自分に今できることを自分のペースで、自分の道徳心にしたがって、行動してみようという気持ちになってきます。

立ち止まって考える余裕もなく、目先のノルマに追われて毎日を完全燃焼していた私はある日突然、涙が溢れてきて、自分が壊れそうになっていることに気づきました。もっと自分の頭で考えて、毎日を過ごしてみたいと思います。

数日前に「西洋政治思想史、視座と論点」という本を読み始めました。自分だったら選ぶことのなかった本を、新たなな人生で奇跡的に出会うことができた人から教えていただき、手に取ることができたのです。

美しく、そして的確な言葉で紡がれた文章に触れると、自分自身の魂が浄化されていく感覚です。今まで、私の周りになかった言葉や漢字にもたくさん出会います。人間が自分の内面にある感情を表現した「ことば」が、別の人間に強い衝撃を与え、魂を揺さぶるのだということに感動しています。

善とは何か、正義とは何か、人間はどう生きるべきか、永遠の課題です。

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