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De 7 à 77 ans

私のフランス語学習の歴史の中で思い出深い歌の一つに、
フランスの大御所歌手 Michel Sardou の "La maladie d’amour"
という歌があります。


1973年に発表された古い歌ですが、私が大学の仏文科に通っていた時の
フランス人の先生が大好きな歌で、授業中によくこの歌を
聞かされたものでした。

その頃の私はまだフランスに行く前で、ヒヤリング力もそんなに
なかったので、私はこの歌の歌詞をずっと
"La maladie de mort." だと思い込んでいたのです笑

「うわぁ、死の病か。かわいそうに...。
でもなんだか曲は希望に満ちているし、不思議な歌だ...」

と訳の分からない解釈をしており、その後フランスで歌の意味が
分かった時には一人で大笑いしました。

この歌の歌詞の最初の部分をご紹介しますね:

【La Maladie D’amour par Michel Sardou】
Elle court, elle court, la maladie d’amour,
Dans le cœur des enfants de 7 à 77 ans.
Elle chante, elle chante, la rivière insolente
Qui unit dans son lit
Les cheveux blonds, les cheveux gris.

「恋の病」
めぐるよめぐる、恋の病が
7歳から77歳までの子供達の心に
歌うよ歌う、傲慢な川のように
その床の中で
金髪も白髪もひとつになる


この歌を書いたきっかけは、彼のお母さんの
"L’amour, c’est une maladie qu’on attrape à deux".

という一言だったというのも、素敵ですよね。
(恋とは、二人でかかる病気である)
*********************

さて、昨日この歌を夫とたまたま聞いていて、私がふと
「なんで7歳から77歳までなんだろうね?」と聞くと、夫が
「昔はみんな77歳ぐらいで死んだからね~」と
本当か嘘か分からない返事をするので、
ほんまかいなと思って

"espérance de vie en France"

と調べてみると、確かにこの歌がでた1975年頃の平均寿命は
フランス人男性で74歳ぐらい、女性で76歳ぐらいでした。

また彼曰く、
「昔のボードゲームにはみんな、年齢区分7歳~77歳って書いてあったよ。
モノポリーとかにさ」

確かに今のボードゲームは「7歳から99歳まで」などになっていますが
昔は77歳までだったのか...。

という訳で、この歌は新たに私の心に残る歌となったのでした。

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