ダイエットに役立ちそうな特別な「油」の話
こんにちは!
オリーブオイルよりもゴマ油をよく使うえこふです。
さて、油はタンパク質や炭水化物に比べ、重量あたりのエネルギーが量が多いため痩せる上で避けられがちな栄養素ですが、油にもいくつか種類があり、中には痩せるのに役立ちそうなものがあります。
本記事では、痩せるのに役立つ可能性のある油のひとつとして、MCTオイルをご紹介したいと思います。
痩せるために油にもこだわりたいという人は、ぜひ最後までお付き合いいただけるとうれしいです。
MCTオイルとは
MCTオイルは、中鎖脂肪酸トリアシルグリセリド(Medium Chain Triglycerides)だけからできている油のことです。
油の主成分は、脂肪酸というものが3つとグリセロールというものが1つくっついた中性脂肪というものなのですが、このくっついている3つの脂肪酸が全て中鎖脂肪酸なのが、中鎖脂肪酸トリアシルグリセリドです。
脂肪酸?グリセロール?って感じですが、覚える必要は全くないので、そんなもんがあるんだな~くらいに思ってもらって大丈夫です。
ちなみに脂肪酸は、炭素の数で下記の3つに分けられます。
短鎖脂肪酸(炭素6個以下)
中鎖脂肪酸(炭素8~12個)
長鎖脂肪酸(炭素14個以上)
普段私たちが食べている油は、ほとんどが長鎖脂肪酸がくっついてできています。
中鎖脂肪酸は、消火・吸収された後の代謝経路が短鎖脂肪酸や長鎖脂肪酸と異なり、エネルギーになりやすいという特徴があります。
MCTオイルの効果
今回参考にしたのはこちらの論文です。
この論文では、いくつかの研究から中鎖脂肪酸の生理作用についてまとめられており、中鎖脂肪酸には下記の効果がある可能性があるとされています。
エネルギー消費量の増加
食欲減少
いずれも人間を対象とした研究から報告されていることであり、本当だとすると、エネルギー消費量は増えるわ、食欲は減るわでいいことばかりのような気がしますね。
MCTオイルのいまいちな点
先に述べた効果が本当だとすれば、痩せるのにめちゃくちゃ役立ちそうなMCTオイルですが、いまいちな点もあります。
加熱調理に向かない
消化性のトラブルを引き起こす可能性がある
値段が高い
まず加熱調理に向かないという点ですが、MCTオイルは加熱すると通常の油に比べてすぐに煙が上がります。
つまり、長時間の加熱調理をすると、煙が上がって困るという事態になりかねませんので、サラダなど常温の食べ物にかけるなどして食べるのがのぞましいとされています。
次に、消化性のトラブルを引き起こす可能性があるという点ですが、端的にいうと腹痛や下痢になる可能性があります。
これは、MCTオイルが他の油に比べて消化・吸収のスピードが速いということが理由のようです。
目安としては、1食あたり10g程度から始めて、徐々に増やしていくというのがよいかもしれません。
最後に、個人的には最も大きいデメリットですが、MCTオイルは通常の油に比べて値段がめちゃ高いです。
ざっくりですが、通常の油と比べると値段が5~6倍します。
ただ、油として考えると高いですが、機能性食品やサプリメントとして考えると許容できる範囲かもしれません。
まとめ
MCTオイルは、エネルギー消費量の増加や食欲低下といった効果から、普段使用している油をこれに置き換えることで、痩せるのに役立つ可能性があります。
ただし、加熱調理に向かない、消化性のトラブルを引き起こす可能性がある、値段が高いといったいまいちな点もあります。
あくまで摂取カロリーをコントロールしたうえで、MCTオイルを摂るといいかもしれませんよという話で、油置き換えただけで痩せるというわけではありませんので、そのへんは誤解のないようお願いします。
以上、痩せるのに役立つかもしれない油、MCTオイルについてでした。
もしかしたらダイエットの強い味方になるかもしれませんので、ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。
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