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幼少のころに褒められたことは、好きなもの、得意なものとして心に残る。

母は、音楽が好きだ。

今までは、あまり気に留めていなかった。

母がアルツハイマー型認知症になるまでは。。。


母は、小さいころから音楽が好きだったみたいだ。
幼少のころに学校の先生に歌が上手いといつも褒められていた。
先生に推薦されNHKに出演し、歌を歌ったことがあると本人の口から聞いたことがあった。
その時は、「へぇ~。」で終わった。


母の性格は、少し厄介だ。
まず、人を信用しない。人嫌い。誰に対しても、はっきりとモノを言う。

施設のスタッフさんは、まず、扱いずらいタイプだと思うだろう。
施設に移るときに、母の調査表を見た施設長さんは、どう接していこうかと悩んでいたらしい。

ところが。。。母は。。。

音楽が好き。
認知症になってからは、
音楽をかけると機嫌が良くなり、歌いだす、リズムをとる。

という、特徴がある。


施設長さんは、その音楽が好きというところに注目して、
音楽中心の生活をさせてくれている。

母も、音楽の中にいると、とても機嫌がいい。
とても幸せそうな顔をしている。

アルツハイマー型認知症になって、家族のことも忘れて、何もかもわからなくなっても、大好きな音楽の歌詞は自然に言葉に出てくるのだ。

不思議な感じ。
娘としては、微妙な感じ。
でも、大好きな音楽があって母は幸せだ。
良かった。良かった。


もし、自分が認知症になったら、何が残るのかな。
最期まで、楽しめるものがあるかな。。と思ってしまった。



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