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And the livin' is easy

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他のクリエイターさんの記事で感銘を受けた記事。ブルース調。
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#人生

臆病者が自由を手に入れた話でも聞いてみないかい【三話】

瞼を開くと、まだ窓から光は入ってきていない。 時計を見ると午前3時。 まだベッドに入って一時間程度だ。 ぼんやりとした頭で思考を巡らせる。 憧れていた沖縄生活も、半年が過ぎていた。 この生活を始める前に、なんとなく考えていたことはあらかた済ませた。 行きつけの食堂、居酒屋、そば屋も出来た。 毎日ブラブラと大好きな街を歩き、気になった店に入り酒を飲む。 時間を気にすることなく、ビーチで横になる。 そんな毎日を夢見て頑張ってきた。 はず、なのだが。 何か胸の奥に満たされ

大人になった私たち

夏の終わり 夏が終わっただけでなんかまた寂しくなって でもだんだんと涼しくなるんだろうなって考えたら それも少し楽しみで 久しぶりの日本の香りやさしさ空気 タバコ臭い喫茶店 そこにいる新聞を読みながらコーヒー片手にいるおじいちゃん あーこのまま時計が止まってくれたらなって思った 未来から誰かが現れて教えて欲しいな 私がどうなってるのかそんなことを考えながら 1人でいる喫茶店幸せででも泣きそうで 2年ぶりに3人で集まったのかな 思ったよりも時間が早くて大

くっだらね。

 高速道路の分岐を間違えた。  乗ったのは[東部湯の丸]というインターチェンジで、そこから[長野方面]と[東京方面]の2カ所に分岐するのだが、逆の方面に進入してしまった。  言い訳をすれば、大雨で周りがよく見えなかったのもあるし、まさか何度もこの道を使っている自分が間違えるとは思わないという慢心か。愚かなことに間違った方向へ盲目的に2区間、時間にして20分ほど走ってようやくミスに気がついた。  2区間遡ったインターチェンジで降りる。モニターに表示された通行料金は420円

決断

久しぶりにアルジェリア人の友達から、フランスの息子さんのところに来たという知らせがありました。 彼女は私とオステオパシー3を学んだ人です。 知り合ってから約一年後に彼女の旦那様のスペインの赴任が終わり、アルジェリアに帰ってしまいました。 たった一年ほど一緒にオステオパシーの授業の復習をしたりしただけなのに、六年前に離れてからもずっと連絡をとりあっています。 こういう時、スマホがありがたく感じます。 昨年旦那様をマラリアで亡くし、お葬式の時には、出席した人たちの誰かか

《適当雑記97》2022年2月5日(土)【今でしかない】

〚920文字〛 こんばんわ。入谷です。 知らぬうちに何かを失っているが、失ったものが何であるか気付かない。と、思う出来事がありました。 昨日夕方、階段を降りて暫く歩いていると、 間抜けなことにボディバッグが全開であることに気付き、慌てて中身を確かめたら、三つある財布のうち一つがありませんでした。 焦って来た道を辿ると、幸いなこと階段付近に落ちていましたが、さてバッグにどれだけ物が入っていたか思い出せません。 カード現金の入った財布、小銭入れしか入っていないはずですが、も