大切なご家族がICUを退室して、無事に病院も退院できて一安心。
でも、これまでのような日常生活を送れなくなったご家族の介護が必要になった場合、ケア方法がわからなかったり、経済的に不安があったりと、初めてのことで悩んでしまう方もいると思います。
しかし、一人で悩みを抱えこまないように、無料で介護の相談をできる窓口があります。
医療機関
地域包括支援センター
市区町村の役所
※他にも「社会福祉協議会」や「居宅支援事業所」等もありますが、まずはできるだけシンプルにお伝えしたいので、ここでは上記の3箇に絞ってご紹介します。
STEP1:医療機関
入院されていた病院、もしくは、もしくはご自宅近くにかかりつけの病院で、介護に関する相談窓口が設置されている場合があります。まずは医師や看護師の方に、そうした相談窓口がないか確認してみましょう。
窓口が設置されている場合は、介護に関する今後の対応について詳しく教えてくれるスタッフを紹介してもらえます。ケアマネジャーが在籍している病院であれば、ケアプランの作成等をそのままお願いすることもできます。相談内容によっては、地域包括支援センターとも連携してもらえることがあります。
STEP2:地域包括支援センター
病院に介護の相談窓口が設置されていない場合、地域包括支援センターに連絡してみましょう。
地域包括支援センターは、市町村が設置主体となっていて、全国に開設されています。皆さんが暮らしている地域のご高齢の方に関する総合的な相談窓口になっています。65歳以上のご高齢の方に関することであれば、誰でも気軽に相談できる場所です。
また、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員という専門職が配置されているので、とても心強いです。
厚生労働省が運営しているWebサイト「介護サービス情報公表システム」で、地域包括支援センターの所在地を確認できます。お近くの地域包括支援センターを見つけて、是非足を運んでみてください。ちなみに相談受付時間や休日は各地域によって異なりますので、そちらも上記のWebサイトで併せて確認してみてください。
しかし…
「無料で相談できても、その後の介護にかかる費用負担が心配……」
そんな方は、お住いの地域の役所に足を運ぶことをお勧めします。
STEP3:市区町村の役所
役所には、介護や福祉を担当している部署があります。そこが窓口となって、要介護認定の受付、介護保険や介護に関する様々な補助金・助成金等の申請手続きに対応しています。
また、相談内容によっては地域包括支援センターに連携してくれます。介護サービスの利用にあたっての経済的な不安は役所で、サービス内容に関する具体的なお困りごとは地域包括支援センターで相談しましょう。
まとめ
まずは入院していた、もしくは自宅近くのかかりつけの病院で、介護の相談ができないか確認してみましょう。
病院に介護関連の相談窓口がなかった場合は、介護について総合的に相談に乗ってもらえる地域包括支援センターに足を運んでみることをお勧めします。
厚生労働省が運営しているWebサイト「介護サービス情報公表システム」で、お近くの地域包括支援センターを是非確認してみてください。
今後、介護保険が適用されるサービスの種類や、ICU入室時に経済的負担を軽減できる制度等についても記事でご紹介していきます!