ニュートラルな感性
この記事は795文字です。
ネタバレタグを入れたましたが、
冒頭文に入ってしまったため編集して再投稿します。
車を運転するので、
ほぼ毎日「ニュートラル」という言葉は目にします。
看護においても大事にしたい感性です。
「いさおくんがいた日々」というエピソードが
さくらももこ著『さるのこしかけ』の中に収められています。
以下ネタバレあります。
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いさおくんは特殊学級(現:特別支援学級)の児童。
見た目は15歳ほど。
さくらさんは、彼の持つ力や存在感をリスペクトしていたようです。
卒業文集の中のいさお君が描いた「たこあげ大会」の絵を見て、
さくらさんはわんわん泣きます。
そこには自分が失いかけていたものがあったそうです。
彼は描くものを選んでおらず、
すべてにおいてニュートラルな感性で絵を描いていたといいます。
自分も、みんなのたこも、石も。
彼が持つ、すべてにおいてニュートラルな感性は言うまでもありませんが、
その魅力や、自分が失いかけていたものにまで気づける
さくらさんの感性もそうとう素晴らしいものだと思います。
リアルタイムで『りぼん』を読み、
登場人物と同い年になった時には嬉しかった「ちびまる子ちゃん」の世界。
いさおくんがいなければ触れることができなかったのかもしれません。
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以上ネタバレ終了。
小学校時代って、足が速いとか勉強ができるとか、
そういうわかりやすいところが魅力とされがちですが、
一見わかりにくいところにも魅力は潜んでいると思います。
自分には魅力に思えないことも、誰かにとっては魅力かもしれません。
気づいてくれる人は必ずいます。
■ 腹抱えて笑うものも、涙もあります。
お読みくださりありがとうございました。
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