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新人看護師を「1年生」と呼ぶこと4-3

前回記事

「新人看護師を「1年生」と呼ぶこと4-2」  こちら

(この記事は1012文字です)

問題提起と行動変容のむずかしさ

ある年、新人看護師を

「新人さんと呼びましょう」「1年生と呼ばないでください」という

上から通達が来ました。


こんなことを公式アナウンスせねばならないことに

一度はツッこんだものの、

私と同じことを考える人がいて、さらに行動を起こした人がいること、

公式に周知した方がよいと考えた人がいたことを嬉しく思いました。


そしてそれが、「1年生」呼称を使い続けてきたであろう

教育担当者や管理職によるものだとしたら、

長年の慣習に一石を投じた行動です。

あるいは、その呼称を使うことにもともと違和感のあった

若年層の教育担当者や管理職かもしれません。


たかが俗称。

これを、馬鹿馬鹿しいと一蹴せず、

発言力のある者が取り上げることには意味があると思います。


半年後…

また元どおり「1年生」になっていました。

習慣を変えるのは難しいと思いましたが、

このアナウンスや行動が、誰かの意識に

なにかしらの影響はもたらしてくれていればと思います。


その後も続けないと効果はないでしょうし、

なぜそうなったのかを先輩看護師に知ってもらうことも

必要ではないかと思います。



一緒に働く仲間として見てほしい

「社会人として」「看護師の自覚」「まだこれしかできない」

と言われたかと思うと

新人看護師がちょっと成長を見せると

「1年生のくせに」と言われる。こんな経験はありませんか?


自覚は持ってほしいけど、

まだ新人だから(相談してね、報告してね)ということを

理解してほしくてそういう言い方になるのかもしれませんが、

私は、

実習先で「2年生云々、3年生云々」と言われていた看護師を見て感じた、

一緒に働く仲間として認めてもらえないような感覚を覚えます。



新人にはできる仕事が限られ、指導やフォローが必要です。

しかし、そうやって仕事を覚えていくのが新人の仕事です。

先輩も新人から教わることが多いはずです。

新人は新人なりに敬意を表されていいと思います。


この記事の4-1で、

1年生のイメージについて、 

この一見かわいく感じる響きが良くないと言いました。

呼ばれる方も下に見られているのは自覚しつつも、

どこか、かわいがられているような錯覚を

起こすのではないかと思うのです。


私が過剰に反応しすぎなのでしょうか…。


そう思っていましたが、

疑問視する声もあるにはありました。

続きはまたこんど。

本日もご覧くださりありがとうございます。




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