見出し画像

「かわいいおばあちゃん」が「かわいいおばあちゃん」でいられる理由

この記事は725文字です。


タイトルの表現は、

医療従事者が利用者さん(患者さん)に向かって言うのは

倫理的に不適切とされるかもしれません。

しかし、「かわいいおばあちゃん」という言葉がぴったりな

高齢者というのはいるものです。


100歳近い女性を同行訪問させてもらいました。

食事摂取量の低下があったり、睡眠の時間が長くなったり

老衰はたしかに進んではいるようですが、

老衰なりの食事量低下や睡眠リズムといった感じで

おだやかでお元気そうな印象でした。

かわいいです。


感動したのが

関節可動域が広く肌ツヤもよいこと。

褥瘡(床ずれ)がないこと。

会話もしっかりできます。

食事時の車いす乗車も行っており、

ご家族の介護が行き届いているのがよく伝わりました。

かわいいおばあちゃんでいられるのは

ご本人そのものの魅力や頑張りもそうですが、

ご家族の介護の力がとても大きいのだろうなと思いました。



介護者自身も高齢化や持病があることも珍しくなく、

この利用者さんのご家族も通院中だそうです。


同行させてもらったスタッフの

利用者さんのケアはもちろん、

介護者の話を傾聴しながら介護者を労い、

必要な情報を提供するのがうまいなと思いました。


また、介護者の趣味や習慣、息抜き方法を把握しており、

それらの時間が確保できているかを

体調確認がてら聴取するなど、

直接ねぎらいの言葉をかけるのとは

また違った働きかけをしていて勉強になりました。


「かわいいおばあちゃん」が

「かわいいおばあちゃん」でいられるために、

たくさんの人によって

たくさんの働きかけがされているのだなと学んだ訪問です。


どのスタッフもコミュニケーションが上手で

勉強になることばかりです。



お読みくださりありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?