ウサギの穴
マトリックスの最新作…見たい。見たいけど前作までをまだ理解できていない。
アマプラてシリーズ、それぞれ三回は見たんだけどまだまだ『?』が頭の上に飛び交う。
もう一回おさらいしてから行こうかな。
ストーリーの中にでてくる赤い薬と青い薬。
青い薬を飲めば、明日の朝いつものようにベッドで目覚めるだろう。
赤い薬を飲めば、ウサギの穴の奥底まで案内しよう。
モーフィアスは言う。
つまりこの世界にはもうひとつ真実の世界があると。
…。
この選択、実際にみんな無意識でしているのかも知れない。
夢の中のような無意識下で。
そして、無意識に赤い薬を選択している人も実際に多いのではないだろうか、と最近思う。
以前、頭がこちこちのアンダーソンくん状態だった私が、パンくずをたどっていくかのように非二元のメッセージに辿り着くまで、何かに誘われた感があった。
段階踏まないと、なかなか辿り着けない見えない道。
ああ、これだ。とこれまでのパンくずを発見するたび驚いていたけど、そのパンくずひとつひとつがただのパンくずだったと知る。
次々に現れる新しいパンくず。辿りながら「もしかして…いや、でも」うすうす何かに気づいていく。
はっきりとした一瞥体験はないけれど、ああそうか、そうだったか、と小さな気づきが増えてくる。
マトリックスはこの現実世界のメタファーだ。
ところで、パンくずを撒いたのは誰だろう。
モーフィアス的な何か。
メッセージに辿り着くまでタイミングよく何かに誘導される。初めて出現する人、言葉、場所、映像、感覚、よくわからないけど何かエネルギー的な雰囲気。
キリスト教でいうところの精霊だろうか。スピリチュアルで言うところの守護霊だろうか。
なんとなく霊的存在なイメージがある(なんか携帯電話で会話してたけどね)
もちろん、それはまだアンダーソンくんと同じ二元の世界の夢の中。ストーリーの中にすぎないのだけど。
非二元では何もないというけれど、二元の世界にもこんなふうにストーリー的にうまく説明のつかないことがたくさんある。
まだ、ストーリーの中にいるかぎり目覚めた世界がどんなかは、どれだけ話を聞いてもわかるわけがない。
マトリックス(自我)のシステムを簡単には破れない。
赤と青の薬の選択に迫られた場合、「そんなはずはない、これは妄想だ」と言い聞かせる青の薬と、「真実があるならそれを知りたい」という赤の薬がある。
探求というのは赤の薬。
事実を知った時、おそらく全ての概念が逆転する。
もしかしたら、じわじわと回転し始めているのかも知れない。
少しずつ、何かを忘れていっている気がするのだけど、何を忘れているのかわからない。
夢から目覚めるとき、さっきまでの夢のストーリーを忘れていく。あんな感じ。
とはいえ、まだまだストーリーの中。ウサギの穴から落下中。まだ奥底は見えてこない。
落ちても何もないと思うけど。
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