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【報告】ECFA×JICAサステナビリティフォーラム(12/18)

\ JICA&ECFAコラボレーションがはじまりました /

主催:JICAサステナビリティ推進室・ECFAサステナビリティ推進チーム

近年、国際的に地球規模課題である気候変動、生物多様性、人権等のサステナビリティに関連する課題への関心が高まり、取り組みが強化されてきています。こうした中、国際協力を担う組織は、国際的な潮流を把握し、途上国との共創を促進し、開発インパクトを拡大していくことが期待されます。

これまで、一般社団法人海外コンサルタンツ協会(ECFA)は2019年からサステナビリティ推進チームによる勉強会などを開催しています。JICAにおいても、2022年に役員から構成されるサステナビリティ委員会を設置、2023年10月30日に「JICAサステナビリティ方針」を公表し、中長期的な目標と取り組みの方向性を示しました。

これらの動きを共有しあい、開発業界においてサステナビリティ推進の理解とアクションを促して健全性を高め、ひいては協働・共創の機会創出を目指すことを目的とし、この度、JICAとECFA共同でフォーラムを設置しました。

第1回目は、「JICAサステナビリティ方針」の紹介と開発業界におけるサステナビリティ推進の重要性・取り組みと題してハイブリッド(JICA本部&Zoom)セミナーを開催しました。冒頭、共同フォーラムということで、ECFA 米澤栄二会長及びJICA 山田順一副理事長からの挨拶がありました。

ECFA 米澤栄二会長
JICA 山田順一副理事長

続いて、3名の登壇者によりサステナビリティに関連する情報提供がありました。

🌎サステナビリティに関する最近の潮流

小松 健太氏
シニアマネージャー, PwCアドバイザリー合同会社
専門分野・担当インダストリー:サステナビリティ、ビジネスと人権、ESG

事業会社にて知的財産に関する制度、規格策定関連業務に従事後、弁護士資格を取得。英系法律事務所にて企業法務を経験した後、国際協力の道に進み、開発途上国のガバナンス向上に取り組む。現在はESGやサステナビリティに関連する分野をValue Creation Officeにおいて推進。

小松氏からは、これからの企業は、①財務的価値と②環境・社会などの非財務価値の双方を追求することが不可欠となるため、考え方や行動を変えていくことが重要と強調されました。

🌎JICAのサステナビリティ方針について

武藤 めぐみ氏
JICA 上級審議役 最高サステナビリティ責任者

海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、およびJICAでのキャリアを通じて、開発金融の分野で革新的なプロジェクトやプログラムを先導。JICAでは東南アジア大洋州部次長、フランス事務所長、地球環境部長、緒方研究所副所長を経て2021年2月より上級審議役。2023年10月より最高サステナビリティ責任者。

武藤氏は、JICAサステナビリティ方針を紹介し、経済、社会、環境の三側面を調和させることは、日本及び相手国、世界の将来世代を含めた全てのWinを追い求めることであり、多くのステークホルダーと対話し共創することの重要性を強調しました。

JICA サステナビリティ 

🌎サステナビリティ時代に、わたしたちに求められること
~持続可能な社会の実現に向けて~

菊池 淳子氏
日本工営(株)地球環境事業部 サステナビリティデザイン室長/日本工営ビジネスパートナーズ(株)共創統括本部 サステナビリティ推進室

自治体職員等を経て国内、アジア、アフリカ、南米各国で、生態系保全、ビジネスと人権、SDGs/ESGなどに関するアドバイザリー業務に従事。ECFAサステナブル推進チーム長、お茶の水女子大学SDGs推進研究所 客員研究員など歴任。

菊池氏は、環境を事例に開発コンサルタントから見た昨今のサステナビリティや自社の取り組みを紹介し、サステナブル経営は、民間セクターだけでなく、国、自治体、あらゆる業種の事業者との共同が重要と強調しました。


質疑応答は、JICA企画部 サステナビリティ推進室長 見宮美早氏がファシリテートしました。

終了後は有志で懇親会を行いました。組織を越えてサステナビリティについて意見交換、つながり作りができました。

JICA井倉 義伸理事の発声で乾杯

問合せ:
ECFA: 事務局 河野 kono@ecfa.or.jp
JICA: 企画部サステナビリティ推進室 森田里菜(pdgum@jica.go.jp


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