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おかあさんのなつやすみ       なんにもしないをする

明日から、長女は、水泳カウンセリングの先生のおうちに行きます。
四泊五日の恒例の夏のお泊り会です。
昨日、五日分の服や、薬を一日かけて用意しました。
薬はかなりたくさん飲んでいるので、わかりやすく、一回分ごと分け、チャック付きの袋に入れて、日付を書き込むのは大変な作業でした。
でもきちんと用意しておけば、あとは安心なので、汗だくだくで、荷物をスーツケースに詰めました。

長女は、リュックに、水着と「Duet」の新しい本を入れました。
表紙が折れないように、ビニールの袋に入れたいというので、チャック付きの袋を渡しました。
表紙は、「Snow Man」の渡辺翔太くんです。

夜寝る前に、荷物チェックすると言い始めたので、
「行くのは、明日ではないので、今日はしません。」
と言い聞かせて寝ました。
荷物を用意した母は、くたくたに疲れて、早く寝たかったのです。

学校や、通所や、YMCAのキャンプなどのお泊りの時は、かなり早い時期に、荷物チェックがありました。
学校の先生から、ダメ出しがあったときは大変です。
「レインコートがペラペラだから、もっとしっかりしたものに変えてください。」とか
「朝晩冷え込むことがあるから、あたたかい服を用意してください。」
などと、細かい連絡が来ると、
自転車をこいで、買いに行かなければなりません。
しかし、先生が望んでいるものが、具体的にどのようなものなのかは、イメージが分かりかねます。
柔らかくて高性能のレインコートは却下され、がばがばのゴムのレインコートにはOKが出ました。
先生の趣味は、私の趣味とはかなりかけ離れているようです。

水泳のお泊り会は、ダメだしが一切ないので、母親の判断で服や荷物を采配できるので、うれしいです。

そして、いよいよ明日、出かけます。
先生が、ピックアップしてくれるので、待ち合わせ場所まで行きます。
お迎えにきて、長女が先生の家に行ってしまったら、
はい。お母さんの夏休みです。」

夏休みですから、何の用事もしません。
好きな時に、好きなことをする、という、私にとっての最大級の贅沢をします。
好きな時間に寝て、好きな時間に一人で、のーんびりご飯食べて。
夜中も長女に起こされることがありません。
考えただけで、うきうきしてきます。

24時間、丸ごと私の好きに過ごしていいんです。
49年間、ずーと、障害のある長女をケアしてきた私の、レスパイト。
ふ、ふ、ふ、
なんて素敵な夏休み。


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