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神経刺激薬のことですね。

治療用覚醒剤って響きがすごいですが、抗ADHD薬の神経刺激薬として私たちが使っているコンサータやビバンセもこれに属するものでしょう。おそらく、アデロールに関してのコメントなのでしょうが、治療場必要なものであれば許可する必要があると思います。

私たちも診療をしているとスポーツがみるみる上達して大会に出るようになる子がたまにいますが、その際に抗ADHD薬をどう使うかの議論になることがあります。

やはり、抗ADHD薬の効果として集中力は上がります。どんなスポーツでも集中力はあった方が良いでしょう。精度が高まりますし、情報処理もよくなります。集団スポーツであっても、グループであっても効果は出ることがあります。

そのために、私たち児童精神科医には的確な診断能力が求められます。特にADHDは行動上の特徴である、多動・衝動・不注意から診断基準ができていますので、それらの行動を認め、安易に診断をしてしまう危険性があります。こどもも大人も些細なことで落ち着きはなくなり、集中力が落ちることがあります。

失恋してもそうでしょうし、寝不足でもそうです。疲れていてもそうなります。きちんとADHDとしての診断を満たすか、丁寧な評価が求められるとこの記事を読んで改めて思った次第です。特に安易な処方は危険と思う必要があるでしょう。