UGCとIGCの違いって何でしょう?
こんにちは。ディレクターのウマです。またまたUGC関連の投稿をしていきたいと思います。
今回はUGCと同じものだと勘違いされがちな「IGC」についてです。皆さん、2つの違いわかりますか?それぞれの特徴と何が違うのか、IGCを活用する際のポイントを実際の事例を紹介しながら解説していきます!
IGCとは?
IGCとは「Influencer Generated Content」の略で、影響力を持つインフルエンサーによって作られたコンテンツのことです。
UGCは一般の方の投稿によって作られたコンテンツと以前ご紹介しましたが、この2つの違いは誰によってコンテンツが生成されるかというところですね。
以前の記事はこちら!
UGCとIGCの違い
コンテンツの生成者が誰なのかということが、UGCとIGCの違いということがわかりました。それ以外に違いはあるのでしょうか?
2つの大きな違いは、コンテンツを生成する際にコストがかかるか、かからないかだと思います。
UGCは一般の方が行う投稿ですので、コンテンツ生成に直接的なコストはかかりません。しかし、IGCはすでに多くのフォロワーがいるインフルエンサーに自社の商品・サービスを扱ってもらうため、投稿を依頼するお金や無料で商品・サービスを提供するといったコストがかかりことがあります。
これだけ説明するとあまり良い印象持ちませんよね…次に、IGCの良い点を見ていきましょう!
IGCを活用する利点
①より多くの人に情報を伝えることができる。
投稿者がインフルエンサーというだけあって、フォロワー数が数千~数十万人と圧倒的に多いです。言い換えれば、それだけの数の人たちが自社の商品・サービスをアピールしている投稿を見ることになるので、リツイートやいいねといった拡散機能を使わずとも注目を集めることが容易にできます。
また、フォロワーはそのインフルエンサーのファンである可能性が高いので、自社の商品を知らなかった人や必要と感じていない人でも、「大好きな〇〇さんが愛用してるなら買ってみよう!」という購買行動が生まれやすいです。
②質の高いコンテンツを作ることができる
インフルエンサーは1つ1つの投稿が自分の商売道具です。何気なく撮影した写真や動画を投稿するのではありません。しっかりと『映え』を意識した画像を選定、文章を作成して投稿をしてくれます。
同じ商品・サービスでもビジュアルが良いか悪いかで印象はガラッと変わります。UGCがこの質という面をある程度保証できなかったのに対し、IGCはこの点をクリアする確率が高いですね。
③コンテンツを管理しやすい
②につながる話になりますが、IGCはインフルエンサーに直接商品・サービスを投稿してもらうように依頼する形になるため、どのような情報を投稿してもらうか、どんな画像を使ってもらうかなど、コンテンツの質を企業側でも管理することができます。
ただ、自社の考えばかりをインフルエンサーの方に押し付けてしまうと、その人なりのやり方やこだわりと異なってしまう場合があります。
依頼するインフルエンサーを選定する際には、しっかりと自社の商品・サービスとマッチするインフルエンサーかどうかを選定しなくてはなりません。さらに、自社のみならずインフルエンサーの方にとってもメリットになるかどうかもしっかり考えましょう。
最後に、実際の事例を1つ紹介したいと思います!
Instagramによる星野リゾートのIGC活用事例
星野リゾートとは、長野県軽井沢に本社のある総合リゾート運営会社です。「星のや」「界」「リゾナーレ」の3つの高級ブランドに加え、「BEB/OMO」といったライトユーザー向けから「青森屋」などの体験型ホテルまで、幅広い宿泊施設運営を行っています。
コロナ渦で旅行関連企業が軒並み大きな打撃を受ける中で、星野リゾートは「マイクロツーリズム(近隣地域への短距離観光)」を軸とした戦略が功を奏し、大きな打撃を受けることなく事業を継続しています。
上記の一環として、現在「地域限定プラン」という、居住地近隣の星野リゾートに宿泊した際に割引を受けることができるというキャンペーンが行われ話題になっていますが、その盛り上がりの一端を担っているのが「インフルエンサーによるInstagram投稿」です!
星野リゾートのIGC活用の特徴を2つご紹介します。
①「お手頃価格」を訴求する投稿が需要にマッチ
「地域限定プラン」は、居住地から近隣の地域に宿泊すると割引を受けられるプランですが、その割引率は20%~70%と大きく、普段なかなか高額で宿泊できない人にとって利用しやすい「お手頃価格」となっています。
※割引率は地域、宿泊形態によって異なります。
プランそのものに魅力があることはもちろんですが、Instagramではライト層のフォロワーを多く持つインフルエンサーの方々が中心にこのプランに関する投稿が行われています。
子育てや家事、生活の知恵など、一般の方が共感しやすい内容を中心に普段投稿を行っているインフルエンサーが地域限定プランの投稿を行うことで、一般の方の利用ハードルを下げることにつながり、プランの対象となる顧客ニーズとのマッチを促進しています。
②インフルエンサーたちの自発的投稿を促すサービスの提供
出典:「【星のや東京】withコロナ時代に提案するニューノーマル会食 「東京・提灯(ちょうちん)会食」提供開始」星野リゾート
星野リゾートは「体験」と「地域密着」を重点に置いた観光を推進していることもあって、そのサービスも実にユニークなものが多いです。冒頭の画像は星のや東京で提供されている「提灯会食」のイメージですが、こちらもコロナ渦の現状をプラスに転換させる施策であり、ビジュアル的にも話題性のあるサービスとなっています。
インフルエンサーは質の高いコンテンツを投稿しているとご説明しましたが、このようなサービスはインフルエンサーの方の”映える投稿をしたい”というニーズを叶えるものです。
また、お手頃価格と相まってインフルエンサー自ら進んで星野リゾートの「地域限定プラン」に関する投稿をするといった好循環が生まれています。
IGCのデメリットであったコンテンツ生成に必要なコストをあまりかけることなく、サービス訴求を効果的に行えた事例と言えるでしょう。
まとめ
今回はUGCに似ている言葉としてIGCについて取り上げました。
YoutubeやTiktokなどの動画投稿サービスが主流となっている今日この頃では、インフルエンサーマーケティングの在り方も様々であり、自社にとって効果的な施策の幅は広がっていると思います(その分何が最適かを検討する難しさもありますが…)
いずれにせよ重要なことは、顧客のことを一番に考えることです。自社の商品・サービスを紹介するインフルエンサーも、その投稿をみる一般の方も大切なお客様であると思い、そういった人たちが何を求めているのか、どんなものが魅力的だと感じてもらえるかをしっかりと考えた上で、プロモーションの方法を考えていきましょう!
長々とお話しましたが、今日はこのあたりで失礼いたします!