シラミつぶし
シラミ症は小さな昆虫であるシラミの寄生によって起きる病気で、シラミの感染経路で最も多いのは人と接触することです。頭皮をみたり、体の他の部分を調べたりするとシラミと卵が見つかることがあります。
アタマジラミ
シラミは頭、体、陰部に寄生し血液を吸って生きており、通常強いかゆみが生じます。濃厚な接触や衣類などから比較的簡単に感染すると言われています。人間に寄生するものは寄生する場所が異なる3種類のシラミがいて、直接人体に寄生するアタマジラミとケジラミ、衣類や寝具に寄生するコロモジラミです。
アタマジラミの成虫体長は3〜4 mm程であり、寄生は子供に多い傾向が認められ、頭髪の長さや性別に関係にも関係があります。同年齢の男児、女児では明らかに長髪の女児にアタマジラミの寄生率が高い傾向にあります。
濡らした髪の毛を目の細かいクシで頭皮から外側に向けてすくことで見つけることができ、後頭部または耳の後ろによく見つかります。また、静電気や風によりシラミが毛髪から飛び出ることもあります。
シラミそのものよりもシラミの卵を見つけるほうが容易であり、成虫は1日に3~5個の卵を生むため、典型的には虫卵はシラミ自体よりはるかに多く存在します。毛髪も伸びるために、シラミの虫卵は寄生の期間に応じて毛の根元から離れた部分にみられます。
治療
アタマジラミの治療には、さまざまなシャンプーやクリーム、ローション、などが用いられますが、シラミを駆除するために薬剤を新しく卵からかえるシラミも殺すために7~10日間にわたって繰り返し使用する必要があります。
多くの薬物治療では虫卵も殺すことができますが、薬剤ですべての虫卵を必ず殺せるわけではありません。シラミの虫卵を取り除くには、目の細かいクシを使って入念に髪をとかす必要があります。
また、成虫には効果がありませんが、高温のヘアドライヤーを30分間あてることも虫卵を殺すのに役立ちます。
アタマジラミについては、患者に学校や仕事を休ませることが必要かどうかを示した明確な科学的根拠は得られていませんが、集団生活の場や家族内で寝具、タオル、帽子、ロッカー等を共用することによっても感染するため注意が必要です。
参考文献
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/412-louse-intro.html
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/17-%E7%9A%AE%E8%86%9A%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E5%AF%84%E7%94%9F%E8%99%AB%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87/%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%83%9F%E7%97%87
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