見出し画像

2023年2月17日 金曜:「家族」/人生が小さく交差する

朝は5時前に起きる。空腹なのもあってか目が覚めてそのまま起きよう、となった。久しぶりの早起き。遊ぶ道具をまとめて食堂へ静かに移動する。猫たちも寝てる。

カフェインレスコーヒーに固まったココナツオイルを溶かして飲みつつ、noteを書いたり、アニメを見たり。朝を待ちながらのんびりするのなんていつぶりだろう。楽しかったな。そのうち、ベビーモニターからいまが起きる音がして、居間に戻り、朝の挨拶をして1日を始める。掃除、洗濯。忘れないように掃除機置き場に目立つように置いたダスターを手に、こないだやらなかったほこり落としを先にしてから。

輪おむつだけ外に干してる。干す時に取り込んで交換。干しながら、空をぐるりと見回して今日の気配を眺めたりしてると、もう先に洗濯物の干されたおうちを見つけ、みんな朝をはじめてるなーなんておもったりする。そういうのがたまらなく好きだなって。この街は朝と昼と夕に音楽が鳴るし、外に出れば他の家の雨戸の開け閉めの音も聞こえたりする。散歩してれば誰かに会い、挨拶したり、向かいのお母さんはよく立ち話してるので出かけるついでに少し混じったりする。そういう一つ一つが楽しい。以前は関わる時間をもったいなく感じたりしてたのに、それを手放せたら、ただただやさしく魅力的な街に感じる。

周りに文化的なものがあるとか、いいカフェがあるとか、おいしいパン屋があるとか、きれいな公園があるとか、そういうのは全然ないけど、季節の野菜なんかはよく回ってくるし、何もない人のいない風景を存分に味わえたり、自分の家を楽しみに育てたり、そういうのができる。それが今の私にちょうど合ってる。

最近、いつまでここにいるのかなぁなんて想像したりしてる。あんまり具体的なイメージに繋がらないから、ずっといる、とはやっぱり決めてなさそうだけど、それでも以前よりここにいるのが当たり前の気持ちになってる。

この家の持ち主は、ご高齢で施設に入られていて、もしいなくなったりしたら、ここはどうなるのかなって。前に、ここが貰えそうな気配の話を聞いたことあるけど、もし貰えるならそのまま引き受けてもいいような気持ちになった。前住んでた時は思わなかったのに。

あとは実家。あちらも父がいなくなったらどうなるのかなって。相続すると、そこから税金がかかるから死んだタイミングで決めないといけないようなのを昔本で読んで、それから時々考えてる。もう床はべこべこだから、住むならリフォームが必要そう。奥を工房にして、1階を台所とリビング、中2階を私の部屋にして2階をいまの部屋にしようかな、などと想像したり。実家にまた住むなんて想像もしてなかったけど、そういうのも想像の中だけど受け入れられるようになってきてて、変化を感じる。

朝ドラの予告で、「2人が家族になります」というような言葉があって、それを聞いてなんだかハッとした。ここ最近、母が叔母さんの店でバイトを始めたり、いとこのお姉ちゃんが本社からこちらの会社に戻ったり、いとこのお兄ちゃんが結婚し子が産まれよく家族で叔母さんとこへ来るようになったり、私もこちらへ戻ったりして親戚たちとの関わりが増えてきて、それをすごく居心地のいいものに感じていたところだったからなのかもしれないけど、そうか、私、「家族」ってものが気になってるんだなって。それは世間一般のものと同じかは分からないけど、家族になる、ということの魅力みたいなものを以前よりずっと深く感じるようになってるみたいだった。

いまがきてくれて、親族との関わりが増して、街との関わりや、ここでの繰り返される同じような日々に、私が昔感じてた当たり前の守られている日常をみてるのかもしれない。そして、それが今度は自分がただ受けるものから、私も作る側に回ってきて、それがとても嬉しいものに感じているのかもな。

ここから先は

1,500字 / 6画像

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

見てくれてどうもありがとう。 気にいってくれたら、サポートもらえたらうれしいです! コーヒー代にさせてもらったり、次への勉強に使わせてもらいます!