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新人薬局薬剤師って何するんでしたっけ

2023年度がスタートしてからはや2週間、いかがお過ごしでしょうか

調剤薬局の普通、というものがどういうものかは分かりませんが、少なくとも弊社において新年度になったなと感じるのは、4月よりも5月だったりします
なぜなら、新入社員たちは4月は本社での研修、そして5月に現場に仮配属となるからです
それに伴い薬局の人員を動かす形になるので、新天地でのスタートは5月から、という人が多いのです

かくいう私も来月から新店舗での業務です
そして、そろそろ新人教育も行っていかないといけないとの上司の言により、新人が配属される薬局に移ることになりました
何が恐ろしいって、よく知らない薬局で管理薬剤師かつ初の新人教育という無茶苦茶を押し付けられるわけです

新入社員さんですね!私も同じく今月からここの薬局の管理者になりました!分からないことは何でも聴いてくださいね!
初手でこんなことを言われた日には、入る会社間違えたなってなること間違いなしですね
私自身の不安はどうにか押し込めて、新人の教育に打ち込みたいと思います

それにしても薬局薬剤師の新人教育って何から始めるものなんでしょうね
私は1年目のころ、地方の病院の門前の薬局に配属されました
配属される薬局によっても教育方針は変わるのでしょう

私自身のためにも回顧録を
5月、最初は処方箋を受け付けてからの流れを見て覚えなさいと言われました、それが1~2週間くらいだったでしょうか
その間に卸さんが持ってきてくださる薬の検品方法を学び、頻出薬の用法用量を頭に入れ、特に小児科がそれなりの枚数来ていたので、覚えることは多かったですね
そうしている内に保健薬剤師登録票が届いて、そこからはもう投薬に行きましょうねって話しになりましたね

え?いきなり投薬ですか?とチワワのごとき潤んだ瞳で不安を告げたのですが、ピッキングや一包化はスピードが足りないし監査できるほどの知識はないし、投薬しかないでしょ?といった話をされました

なるほど、この人はペーパードライバーに一般道より高速道路のほうが運転簡単でしょ?って言うタイプの人なんだなと、反論もできないので口をもにょもにょとした後におとなしく投薬に行きました

何事も初体験というものは鮮明に記憶に残るものです
あの夏の汗ばむ陽気の中、二人で海へ行った帰り、じんわりと体は疲労を感じていたが気分は高揚していて
そんな日の夜に私は初体験を
なんてことはなく、私の初体験は千葉は栄町のお風呂屋さんでした

閑話休題、私の初投薬はキサラタン点眼でした
まぁ確かにこれなら注意点も学生時代にいやというほど習いますし、最適な処方だったのでしょうが、投薬台の前に立った私が異常な心拍数を記録したことは言うまでもありません
何も聴いてくるな!と心の中で強く思ったことは言うまでもありません
どこの世界に薬について聴いてくれるななんて薬剤師がいるのかと思われるでしょうが、新入社員なんてそんなものです

そこからピッキングを行い、監査も行うようになり、秋口には最低限の仕事はできるようになっていたのではないでしょうか

しかし今の新人は欠品問題を常に念頭に入れないといけないし、前年なんかのコロナ検査キットの販売や無料検査の対応に苦心するよりはましでしょうが、まだまだ大変な時期の入社だなって思います

もっともAIが台頭してきそうなタイミングで薬剤師になっている時点で人生ハードモードが決定しているので、早めに薬剤師以外の職も視野に入れたほうがよいと、どこかのタイミングで伝えるとしましょう

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