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わたしは春が苦手なのかもしれない

いっきに暖かくなって、やっと春がきた!と思ったのも束の間、また寒くなりましたね。

わたしはずっと、いちばん好きな季節は春だと思っていました。
あったかいし、花もたくさん咲いて色とりどり。最高じゃないですか。
今年の冬も寒かったので、縮こまりながら「はやく春よこい」と願っていました。

でもいざ暖かい日が続くと、なぜかずーっとぼんやりして、何もする気が起きなかったのです。
趣味の写真もしばらく撮れていません。
Twitterやインスタ、このnoteもしばらく投稿できませんでした。

そうして寒くなった今、またこうやってnoteを書いています。


あんなに待ちわびていた春なのに、どうしてなんだろう。

たぶん、春という季節は「自分の意志とは関係なく周囲の環境が変化する」時期で、そのことに対して焦りや不安を感じているからだと思います。

春がそんな時期だということは、最初からわかっています。
でも、冬のあいだは寒さを言い訳にして、無意識のうちに考えるのを後回しにしていたのでしょう。
暖かくなることで言い訳がなくなってしまうのです。


わたしは、年末年始より年度替わりのほうが、一年の区切りの時期だと感じます。
学生や会社勤めの方は同じじゃないでしょうか。
周囲の人が変わり、新しい目標を立てないといけないのも年度替わりのほうが多いと思います。

春といえば出会いと別れの季節。
仲がよかった人と離ればなれになってしまうこともあるし、新しく出会う人とは1からコミュニケーションをとらないといけません。
今はなかなか会えない人のことを思い出して、どうしてるんだろうと気になることもあります。

またひとつ歳をとるのかと意識するのもこの時期です。
先日読んだ万葉集の中にこんな歌がありました。

冬過ぎて 春し来れば 年月は 新たなれども 人は古り行く

新しい年が始まるということ。
それはつまり、自分も周りの人もまた歳をとるということです。
暖かい春がくると、どうしてもこんなことを考えてしまいます。


もちろん春には楽しいこともワクワクすることもあります。
同時に不安なことも多くて、感情が行ったり来たりぐるぐるするから、落ち着かない気持ちになっているんでしょう。

ぐるぐるが落ち着くまでは、ゆっくり過ごそうと思います。


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