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「映えスポ」。食の世界に異変あり

ここ数年の私の住んでいるエリアが超グルメタウンになり、全国どころかアジアからインスタに載せるために多くの方が訪れる「映え」スポットになっています。お金をあまりかけずに宣伝するPRという仕事を生業としている私としてはSNSの有効活用は飲食店や小さな会社にとりとてもいい戦略。メディアのチカラというのを日々目の当たりにできるいい街です。「週末だけやたら人が集まる店」「平日にもそこそこ売り上げがある店」で二極化が起きています。

週末に行列のできるお店に来ているのは、主に遠くからの観光としてのパンやカフェめぐりを趣味とされている方。女性の2人組が若いカップルが圧倒的に多いです。みなさんとてもおしゃれです。テイクアウトがメインのカフェやパン、バーガーは行列していても回転がいいからいいのですが、店内飲食系のカフェやレストランで内装とかを写真に撮りたい方が増えてくるとかなり待たされているのでお客様のイライラも最高潮。クレームがあると店内の空気が少し悪くなります。近所の人もクレームを入れてきます。

しかしそうゆう店は教育がされているのでそのあとの接客が抜群にいいのです。お客様1人ひとりを大切にして話しかけるので、それがインスタから拡散されてまた違うお客様を呼び込みます。インスタのストーリーの上げ方は飲食店さんが今一番うまいと思います。

こんなに人が集まる街でも残念ながら閉店する店もあります。そうゆう店の特徴は「俺様経営」。その店に初めて行ったときに「何がおススメですか?」と聞いたらそのオーナーさんは乱暴に「高いモノ」と発言。それ以来行かなくなりました。地元の人やスタッフには概ねこんな塩対応。メディアにもたくさん紹介されるので行くと、一般客はつれなくされるのでギッャプが生まれてしまいます。

あるオーナーの方は、コロナが解除されてからのほうが飲食店はさらに二極化すると言っています。「スマホを見て初めてで来てくれる方もとても有難いですが、そうゆう方は新しい店に流れるので二度と来て頂けません。だから僕は平日のモーニングに毎日来てくださるような方を大切にします」とのことです。このオーなーは若いのにとても尊敬しています。心をこめて丁寧に一つのことを前向きに楽しくしています。

新店ができてインスタに載せてそこにヒトが殺到。週末に行列が行列をうむ。ありがたいかもしれませんが継続しないと表参道のタピオカ店みたいな一時的なブームになってしまうかもしれません。

私はパン屋さんの仕事をしていて行列もいいですが、パン屋さんにとって一番有難いのは「地元の応援」と「地元のリピート」だと思っています。そうゆう方の記事はとても優しくありがたく行きたくなります。読んで頂きありがとうございます。恵比寿にも飲食店の閉店や休業の貼り紙がたくさん見えます。そうゆう店を是非応援したいです。


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