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社会に出て最初の2年が一生に与える影響

このコロナ禍で人生が大きく変わってしまった人もいる。恵比寿から代官山にかけての駒沢通りは7月以降「FOR RENT」の文字が大きく書かれた路面店が目立つようになってきた。夜はお盆休みと閉店要請でひっそりとしている。コンビニと牛丼屋の店頭の明るさだけが目立つ。昼の熱風が残る街をリュックを背負いうつむき加減に帰宅を急ぐ若者が歩いていく。

わが社は定時の19時半の30分後の20時にオフィスを全面的に閉めて帰宅するルールを導入した。出社時間が遅くなり帰宅時間もそれに伴い遅くなってきていたからだ。第二波なのか第一波が続いているだけなのかもわからないまま、長い梅雨と連日の猛暑、パソコンを入れている重い大きなリュックのせいか、背中のあせものかゆさだけが日々増している確信がある。

今年の春の新卒は入社式もできないままリモートからスタートした。今もリモートとフレックスを織り交ぜながら出社しているが、入社式も会議室での研修もなく実地からスタートしているのである意味強いかもしれない。あと40年続く社会人人生で忘れられない経験になっていると思う。この思いを語り継いでほしい。

そして毎年続いていた内定者夏休みインターンの中止を決定した。社員さえ気をつけてそろりそろりと通勤しているので、内定者をこの日に来てとスケジュールが組みにくいからだ。今年は課題図書を与えてレポートを書いてもらっている。まず本から知恵と知識を事前につけてもらうことにした。

社会に出て2年が仕事人生を決めると思う。この期間に一番全身で感じてほしいのは「働くって楽しい」ということ。「会社に行きたくない」「仕事はつまらない」「会社の人間関係って面倒」。何よりも「ラクして稼ぎたい」という愚痴ばっかりの人生を送らないために「いろんなことを知れて成長できて毎月お金がもらえる」という仕事の事実を知って、かつ自分の時間を削っても教えてくれる周りの人がたくさんいる有難さ、何か社会で自分も役に立てそうなわくわく感、学校を出してくれた親の感謝と苦労なんかを感じてほしい。一緒に闘う同士がいるから仕事は楽しい。

少し仕事を覚えてくると「俺ってすごいだろ」とか「俺は違うぞ」的なおごった感じになりがちな人をたくさん見てきた。それよりも「上には上がいる」とか「人格に頭が下がる」とか「親切な人が多い」を謙虚に受け止め、隣の席の人の役にたつように、まずは社内に認めてもらうために頑張るほうが人生が豊かにイキイキと輝いてくるはずだ。

ブランドや認知度ではなくて人を見て入社したほうが幸せだ。そして社外の友人たち、学生時代の友人たちがあまりにも愚痴っぽかったり会社の悪口ばっかりゆう社風になじんでしまっていたらそれは少し距離を置いたほうがいいかもしれない。

人は見た景色と聞いた聞いたコトバで人生が決まるから。社会に出て2年。その人の基礎を作る大切な時期。だから不安に思っている人がいたらより添ってあげてほしい。誰でも通る不安と期待の道だから。このコロナで自宅で一人でいるといろいろと悩むかもしれません。逆にこの2年やりきったという方はいまよりもずっと素敵な仕事人生が待っていると思います。

読んで頂きありがとうございます。夏休みの方も多いと思います。社会人になったらありがたいことに宿題がないし帰省もままならないと思うので何もしない夏を満喫してください。

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