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人生で出会えた二人の恩師

携帯のショートメールに山口にいる恩師からご連絡を頂き感激しました。半世紀前に山口の瀬戸内海沿いの小学校時代の担任です。80歳になられスマホを買ったと連絡をくれました、山口には三年間住みましたがそのうちの二年間を担任をしてくれた恩師です。

先生との二年間は本当に楽しかったです。テレビドラマの金八先生や熱中時代の主人公以上に、熱血で優しかったです。体育が得意で当時は、新婚で奥さんや生まれたばかりの赤ちゃんがいたのに、生徒を連れて周防大島一周の一泊二日のキャンプに連れて行ってくれました。人生で一番楽しかったキャンプです。

亡くなった母も先生の大ファン。はじめての転校で街に馴染むことができず、図書館ばかりに行っていた私に親友と恩師が同時にできました。都内じゃ体験できない教科書に書いてない、本物の授業をしてくれました。課外授業にもみんなで歌を歌いながら出かけました。山賊の歌も、森のクマさんも、カエルの歌もみんな先生が教えてくれました。

ダム池で釣りをして、自分で釣ったフナを理科の時間に解剖したり、水不足でプールが使えない日は、体育の時間に海水浴場でみんなで泳いだり、一次産業を学ぶためにクラスメイトのお父さんの林業の仕事場を社会科見学したりしました。いつもクイズみたいに聞いてくれるから手を挙げるのは楽しみでした。夢みたいに楽しかったです。

男女差別なんて全くなく、放課後は女子も一緒に野球をやったり、日曜日にはサイクル少年団に入ってサイクリングに行きました。先生が私たち生徒と地域の人を心から愛してくれたからみんな先生が大好きでした。今も気にかけて貰えてありがたいです。柳井小学校のクラス会。先生を囲んでいつかやりたいです。

昭和の日本にはこんなに暖かく楽しい生徒と先生の交流がありました。社会にでる前にどんな先生に会えたかは大切だなぁと感じます。

そしてもう一人の恩師はクライアントの社長です。消費者を心から大切にし、製品を世の中に真面目に誠実に作り続けている企業姿勢に触れて「日本にはこんな素晴らしい会社がある。もっともっと世の中に知らせていくべき」という使命感みたいな感情が自然に生まれました。そして「近くにいるからこそ、どこが好きなのかたくさんの人に伝えたい」といつも思わせてくれました。

出会いから27年。このクライアントがあったから今があります。天職は人に認めてもらい続けた先にあるんですね。一担当としてではなく、ビジネスマンとしていろいろなことを教えてもらいました。20年目くらいのときに続けて頂いている理由を伺ったら「コスパが良い」と言って頂きました。最高の褒め言葉だなとありがたく受け止めています。

恩師が私を育ててくれました。認めてもらいたくて頑張れる人に出会えると豊かになりますよね。やってもらったことをつぎの世代に繋げていければいいなと思います。読んで頂きありがとうございました。みなさんも素敵な恩師に出会ってくださいね


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