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倫理観が無い経営者とメンタル不調

若い時は年間休日は数日しかなかったし、3日で5時間くらいしか寝ていなかったことがあり、やりがいもありましたが、残念ながらその会社は数年しか続けられませんでした。広告代理店の過労死が話題になりはじめたのはそれからかなり後のことです。

ほとんどの休日は出ていたので残業は月200時間はラクに超えていたと思います。そこを辞めてからは納期を守ってよいサービスをするためには、自分の心身が健康は最低条件。加えて仕事から離れる休日が必要だと気づきました。そして周りのチカラを借りることが必要でした。

寝ないで働く。休まないで働く。食べないで働く。これだといい仕事になりません。それを平気でやらせる企業体質であれば、勇気をもち迷わずに卒業したほうがいいです。仕事があるから働け的な社員を道具と思っている上がいる限り変わらないのです。そこで育った管理職たちは上になったら、自分たちの若い時はもっと頑張ったと絶対に思っています。無意識な圧が繰り返されて社風になってしまっています。

さらに数字の目標をガンガン言い続けいかなければ給料を払わないと無言の圧力をかける組織があります。質や工夫に目をむけずに、理不尽な数字の押し付けを繰り返します。当たり前ですが社員を大切にしていない会社だから仕事もクライアントも大切にしません。とれた仕事は適当にします。さらにヒトがいないからという理由で、そこにいる社員を酷使するのは間違い。断る勇気のない経営は既に時代遅れです。

一方で大企業に入ったことゴール。そこからは社内の人間関係だけなやたらと気を遣ってしまい、実際は根回しだけうまくなってはいるが、自分は何が得意かわからない方もいます。いくら潰れない組織でも顔色だけみるタイコもち仕事だけをしていたら、何も自分の手で生み出せないことに気がいた40代で後悔します。大企業病にかかってしまうと世の中や顧客じゃなく社内ばかりをみちやうんです。定年までクビにならないことだけを考える人になるんです。ビクビクしながら首をすくめて暮らしてしまうのです。「上が怖いから」とヒトとしての倫理観を無くしてしまうのはいけません。

一方で自社の成長とIPOにしか目がいかない今ドキ、ベンチャー企業もあります。新しもの好きな経営者は、新規事業が大好き。本業や売るものが毎年変わるから経験値があがりません。外から見たらワーワー、ワイワイで仲良さそうに見えても実はカリスマの経営者のご機嫌取り的な組織。お気に入り人事が横行してしまうのです。

仕事人生は50年あります。20代で仕事に真摯に向き合って、きちんと仕事を教えてくれるヒトに囲まれてください。ズルくてごまかして、ゴマすってさらに、理不尽を我慢する仕事人生だとつまらないのです。「自分の会社」と「自分の仕事」と言えるようになるといいですよね。いつまでも向いていいないかもとドキドキして生きるのはイヤですよね。

一度キリの人生だから仕事でこれをやっているという自信があれば淡々と穏やかになります。人事異動で一喜一憂して、上の顔色を覗いながら暮らしてしまうと、動けない自分に嫌気がさしてメンタルやられることがあります。食べて寝て働くが当たり前に繰り返せて、会社の人に愛が持てると良いですね。20年続く会社は1000社のうち3社だけだそう。ヒト・モノ・カネ。そこで働いてくれるヒトが幸せでないと続かないのです。


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