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誕生日は感謝する日と決めています

8月7日は鼻の日。3月3日の耳の日。6月4日は虫歯予防デー。10月10日は目の日。鼻の日はかなりマイナーで昔からあまり知られていません。記念日なんて昔からダジャレ。ハナの日の今日が誕生日です。

母は62年前の今日。明治に建てられたかなり古い家の自宅の2階で母がお産婆さんも来なくて自力で産んだそうです。但しスーパー安産。8時15分。昔は立ち会い出産なんてないから父は自転車で工場に勤務したあとに産まれたらしいです。臍の緒は母が自らハサミでカット。タライのお湯で産湯を浴びてエアコンがないから、風通しのよい屋根の上に置かれたそう。産まれた年の夏が暑くて、その夏はずっと屋根に置かれて、野良猫がミルクの匂いにつられて屋根に上がって顔をなめていたそう。お蔭様で健康で、健康優良児を2回獲得。終戦から16年。日本の田舎は貧しくて日々食べるのが精イッパイなカンジでしたが、日本がこれから良くなるとワクワクしていました。

あれから62年。今や携帯やオンラインで海外の人と話して、エアコンの効いた部屋で仕事をしていることが夢みたいです。ジュースなんて買えないから井戸水を汲んで、七輪で炭をおこし、やかんで豆から沸かした麦茶を毎日作っていました。やかんごと井戸水で冷やしてそこに砂糖を入れて飲んでいました。美味しかった。家の風呂は薪。シャワーなんてみたこともなく夏は行水でした。エアコンが自宅に入ったのは25歳過ぎ。昔はクーラーと呼んでいました。

62年の間に、世の中はどんどん変わっていきました。当時の女性はみんな専業主婦。夏の朝は庭で育てた曲がったきゅうりかナスを糠に入れます。裏庭のシソを摘んでそうめんの具にしていました。

母の世代の女性は三食のご飯を炊くオサンドンと子育てが仕事。布おむつをたらいで洗っていたのです。高度経済成長やバブルを体験した私たちは恵まれた平和の世の中が続くと思っていましたが、ずっとずと右肩上がりの日本が続くことはもう難しいみたいです。

働いて40年以上。いろいろと体験させてもらいました。今の60代は体験したことを20代や子どもにつなげる使命を背負っています。こんな暑い夏。海外の戦争。そして食糧不足に水不足。もう来ている人材不足。円安と厳しい状況が続きます。想像がつかないと投げ出すのではなく次の世代が生きやすい環境をつくり、愛をもって、たくさんの若い世代を元気づける必要があります。人材不足は農業や漁業からスタートして今は全ての産業にまで拡がっています。

私の若い頃のようにワーワーのんきに海外旅行に行き、買い物をしまくっていた時代ではなくなりました。

1年元気で働けるのは周囲のお蔭。有難いです。だからパーティなんていらないのです。シミジミ幸せに感謝するのが誕生日。この歳になってもまだまだ働く気力があるのは、一緒に働くを楽しんでくれるスタッフやクライアントなどのお取引様、家族がいてくれるから。誕生日は感謝できるからよい日だなあと思います


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