見出し画像

昭和歌謡が流れる昭和街喫茶が地域に果たす役割

サンダルで1日3回通う自分ちのリビングとか実家のような店。これからの日本には昭和街喫茶が必要だと思う。そんな喫茶店を画策中。コーヒーを頼めばモーニングは100円。トースト、ゆで卵にポテトサラダ。銅のマグカップに入った水出しアイスコーヒー。朝は近所のおじさんとかご夫婦が自分の家のようにテレビを見てトーストを食べています。新聞も文春もジャンプもあるし、島耕作シリーズは全巻あるので学生さんは朝から漫画を貪り読みます。昔懐かしいトースト食べ放題(わんこトースト)も復活させたい。二杯目半額。コーヒーパスポートサービスや(今でいうサブスクモデル)コーヒー回数券も導入したいです。

昼はご近所のOLさんとかごリタイアしたご夫婦やリモートワーク中の若いエンジニアがランチ目当てにやってきます。価格はコーヒー付で850~1000円まで。毎日のことだからなるべくランチ代を節約したい人にはいい価格。日替わり特製ランチは幕の内形式でプラスチックの四角いお弁当箱に入った生姜焼き、ハンバーグ、白身魚フライ、コロッケとかが日替わり。店特製ナポリタンと卵トースト、カレーライス。これだけでやります。喫茶ランチって洋食屋メニューが飽きなくて美味しい。価格は守りたいですゆで卵はサービス。お客様みんなに食べてほしい。元気が出るから。

そして午後から夕方までは常連さんが1人ずつ入れ替わり立ち替わりのんびりと店のスタッフとカウンターで雑談。片隅には将棋スペース。夜はビールだけ飲んで少し会社の愚痴を言って帰る単身赴任のサラリーマンがいたり、よその店のオーナーが飲みに来たり、地元のリモートワークのサラリーマンがナポリタン食べたりします。名前の知らないがなんとなく顔見知りたちが地元情報を穏やかに静かに語ります。

店にかかっているのはユーミン、キャロル、オフコース、チューリップ、キャンデーズ、浅丘めぐみ、天地真理、ずうとるび。尾崎亜美にジュリーに松田聖子、大瀧詠一、マニアックなレモンパイとか銀座ナウファミリーの曲もガンガンかけます。お客様と興が乗ればドアを閉めて歌声喫茶に。ピンクレディなら完コピできます。

近くの区の公民館には私は歳をとってからもあまり行かないような気がしています。若い人のリモートワーク、リタイアシニア、フリーの女性。フルリモートのITエンジニア。都会の一人暮らしは高齢化していきます。そんな人が1日誰とも話さない。靴も履かないということになりがちです。そんな人には近所の喫茶店がいい。モーニングにランチ。買い物ついでのお茶。そこに顔を出すと誰かがいる。この関係がいい。顔を出さないと心配してくれる店があるのはとてもいいこと。

また歳をとってからの互いの家の行き来は意外と大変。お茶だしたり手土産用意したり、帰るタイミングがなくなったり・・。だからふらりと街喫茶でダラダラとのんびり過ごすくらいが丁度いい。名前の知らない顔見知りがたくさんいるのは温かいこと。きっとその街がもっと好きになるはず。

恵比寿で勤務してもう17年。同じ町に25年住んでいるからそこいらじゅうに常連のお店がある。レトロ喫茶店のママ、寿司屋の大将、中華やのマネージャー、和食やの板前さん、カレーやさんのオーナー、カフェのオーナーとたくさんのことを話してきた。それがその街を楽しくさせてくれています。

これからは一人暮らしと自宅一人働きもどんどん増える。おしゃれな場所でなくて落ち着く場所。街中華、街蕎麦屋を溺愛しているが最後地元の実家のような街昭和喫茶も必要だと思う。今物件を気長に探しています。本業とはまったく関係のないもう一つの夢。昭和喫茶のママとして地元の常連さんと将棋をさしつつ、他愛のない昭和歌謡を語るのが夢なのです。そして本。私は本が好きです。自分で読んでよかった本をお客様に貸し出したい。街の図書館にもなりたいのです。

この記事が参加している募集

#習慣にしていること

130,856件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?