『7人の秘書』第1話の銀行頭取の「遺言書」にみる「お金に好かれる」筆文字
銀行頭取の「遺言書」にみる「お金に好かれる」筆文字
あらすじとキャスト
何となく必殺仕事人の現代版だな!と思ってみていましたが、「半沢直樹」ほど脂ぎった歌舞伎キャラがいないのが幸いして、さっぱりした最後のスープまで完食できる「ラーメン」のようなドラマでした。
まさに萬敬太郎(江口陽介)の出すラーメンがソレを象徴してる!海苔が沈まないようにそっと丼の淵に立てて出すラーメンに「こだわり」を感じました。
東都銀行頭取の一原福造が若い秘書とトランプの最中に心臓発作で昇天してしまう。そんな状況で瀕死の福造が電話したのはラーメン屋。そこからはじまる物語、萬田久子さんが銀座のまま出身の都知事役でステキでしたわぁぁぁ。笑
さて、私が今回しっかり拝見したのは銀行頭取の遺言の筆文字。
こちらもサッパリした「お金に好かれる」いい字なんです!
まず、封筒の宛書、普通は一番初めの文字って緊張して馬鹿丁寧になりがちな1文字なんですが、「東」の縦棒の頭の出方が、ほどほどに縦線突出していて「バランスの取れたリーダー」だとわかります。ワンマン経営者だと、もう少し違う個性が出るの。
もちろんプロが書いているのはわかります。というのは、「行」「員」などの筆運びのリズムが一定ですから。それでも書き手の個性は消すことができないのが文字。
「都」「諸」の左ハライが普通より上から入っています。これは社交的でコミュ力が高い方の書き方。
他にも、四角の接点が空いていたりして「ゆったりした大らかさ」があります。
大胆ではないけれど、コミュニケーション能力が高くて、エネルギータンクは大きくはないけれど、通り道がぱっかり空いています。
プロの場合は、バランスが悪い文字を書くわけにはいかないので、エネルギータンクを大きく書くわけにはいきませんが、そこを崩さずにエネルギーの通り道を開ける書き方は「お金には全然困らない方」とお見受けいたしました。
文面に見られる「甘」「不」「言」などの最初の横線が、のびやかに長く、起筆を入れずに波型になっている、これは波動が安定していて高く、行動力が抜群の方にみられる横線。
男性的な文字なのに、「の」「ち」のカーブは大らかです。「な」「は」は縦線突出が見られない、宛名とは違って、こちらが本質で「出しゃばれない」控えめさ、丸が小さいことから「上品」さも垣間見ることができます。
まさに、銀行の頭取としては「縁の下の力持ち」「リーダーとしても器の大きさ」「正義感の強さ」などが伺える文字となっています。
「遺言書」を書いた書道家の名前はわかりませんが、依頼された人物像をキッチリ書き分けられる実力の持ち主であると同時に、「控えめで慎重な」個性も発揮されています。
お金を融資して、循環させる「頭取」という使命にぴったりな文字!お金には邪気もつきやすいのはご存知ですよね?それを跳ね返す清々しいエネルギーを持った、「お金に好かれる」文字になっています。
このドラマは頭取が直接行きつけのラーメン屋の萬に依頼したということになっています。頭取がひとりでラーメンを食べに行くことができたのか?という点が、唯一「整合性」がないんじゃないか?と思う次第であります。笑。
そうそう、頭取の名前は一原福造(橋爪功)
一:一番大事な事 ひとつ=ヒトヒト
原:見晴らしのいいところ
福:福
造:つくる
そう、よくできてる!出来すぎといえるお名前です。見晴らしの良いところでヒト(一)に福をつくる。深く解読しなくても、役柄=使命を表したお名前でしたよね!