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『七人の秘書』中小企業経営者、資金繰り目途がつかず「遺書」を書く

『七人の秘書』中小企業経営者、資金繰り目途がつかず「遺書」を書く

死ぬ気になったら「遺書」を書きますか?

ドショッパツから新年早々、縁起でもないことを!とお𠮟りを受けそうですが、ドラマで「遺書」を見たので、それについてウンチク言ってみようと思います。

東京都知事・南勝子

萬田久子演じる「南勝子都知事」、一生懸命やってるのに財務大臣に操られて、自分がやりたかった改革がなかなかできずにいます。銀座のママの経歴が示すようにしたたかなんですが、けっこう本気でがんばっているの!


誰にも知られず工場を出る経営者

今回は『半沢直樹』の父親のように町工場の経営者が資金繰りが付かず、銀行に返済ができないので「死ぬしかない!」と思い詰めて、ビルから飛び降りようとするところから始まります。


男は遺言には筆ペンなのか?

「遺書」を書いてから、死に場所を求めて町にフラフラでてきた工場主、七人の秘書がどうして自殺志願者だと知ったかは不明ですが、まぁ、「生きてりゃ、面白いことだってあるさ!」という気持ちに変えちゃう作戦が成功して、「もう少し生きてみるか!」と改心した。

お笑い芸人と間違われて「一緒に写メいいですか?」と若い女性を両手に花!となった工場主、いままで思いつめてたのが、ふっと緩んで死なないでくれた。

単純といえば単純ですが、人間ってこのくらいでないと生きていけませんよ!


男気のある大らかでキッパリした文字

私の方はたった二文字の「遺書」という文字をなんどもチェック!

いいなぁ、こういう人!と思いながら拝見しました。

まず「遺書」の

「遺」

・きっちりシンニョウが旧字体の点二つを踏襲している
・右ハライがおわん型に長く大きく跳ね上がっている
・つくりの「貴」」が全くつぶれていない

「書」

・横線の8本に乱れがない
・横線が右上がりに長く行動力がある
・接点がすべて閉じている

行動力が抜群で、自分軸がしっかりしている。画数が多いのに、どこにもつぶれや刃物線がない、相当優秀な職人肌で、技術力は高い。シンニョウが大きく受ける形で包容力と「築財力」がある。どちらかというと古風で男気があるという個性が見られます。

それだけに、七人の秘書が彼をマークしていなかったら、本当に飛び降りていたと思います。なんというか、責任取って詰め腹切りますってサバサバ切腹しちゃいそう!生きてさえいれば、人にも好かれるし、自分も「ノセル」ことができる。

それでも根っこで「自分を信じている」のが、強いシンニョウの大らかさに出ています。もともと「前向き」なので、山越え谷越え、最後には笑う「人にもお金にも好かれて信用される」男のいい文字だなぁ!としみじみ拝見しました!




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