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還暦前夜に想う事

前夜ではない。還暦までは1年半以上あるが、秒読みである事に変わりはない。しかも自分は定年関係ない自営業だが、どうやらそろそろ今の仕事が終わりを迎えそうな雰囲気だ。アメリカに居ながら日本の会社から収入を得ているオレが悪いのだが、日本の会社や日本人と付き合っているとどいつもこいつもオレの事をジジィ扱いだ。「ふざけるな」と思いながらも、それが人の世。表立って抗う事はしていない。

そんな訳で平然と年齢差別が行われている日本には帰りたくはないので現在転職活動中だが、アメリカの物価高には流石に参る。ここシリコンバレーで仕事が無ければ安い地域(ニューメキシコ州とかテネシー州とか)に移り住んでセミリタイア、、、なんて考えていたが、結局自分が知る地域の中で一番コスパが良いのが日本の郊外(首都圏から電車で2時間以内)なので、多分最終的にはそういう所に終の棲家を構える事になるだろう。

還暦という言葉には意味がある。Wikipediaによると「干支十干十二支)が一巡し誕生年の干支に還ること」とあり、「ここで生まれ変わる」という解釈もある。 まさに「第二の人生」の幕開けなのだ。定年とか還暦とか年齢とか下らねー。と思っていたが、もしかしたらこうした事を一切引き受けて新しい人生に踏み切る良いタイミングなのかもしれない。実際にやれていない事は沢山あり、今の生き方を続けていれば恐らくそれらは出来ないままオレは死んでいくだろう。今の生き方を貫く事を選択してきたが、もしかしたらそこに固執している事こそが老化なのかもしれない。


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