50代から考える老後資金(6)自己資金2

老後資金問題を次の観点で分析し対策を打ち出す企画。①の公的資金についての具体的対策が出たところで ②の自己資金をどうしていくかを考える第2回目。
① 公的資金(年金)
② 自己資金(収入、貯金、投資)
③ 生活費
④ 医療費
⑤ 末期(死と死に匹敵する事態でのコスト)

いつまで生きるか分からないのにこの先いくらお金が必要かなんて分かる筈はない。分かる筈無いことを議論しようとするからいい加減な数字だけが踊ってただ不安を煽るだけになっている。考えてみればコロナウィルスも同じだ。

そこで私は75歳以降は公的年金で生きていくという線引きをして、75歳からほぼ間違いなく毎月15万円程度(税込)の現金が受け取れる仕組みは作った。9割達成可能だと思っている。まぁ、ある意味、自分は75歳で死ぬ、と仮定したのだ。では75歳までの資金をどうするか?という話になる。その資金が自己資金だ。

その手の本や雑誌の記事で専門家達が勧める公的年金以外の資金の作り方は概ね下記の様なものになる。
① リバースモーゲージ(持ち家がある場合)
② ポイント付きクレジットカードを作っておく
③ 会社の退職金を極力多く貰えるタイミングで退職する
④ 定年延長又は再雇用で収入の下落分は『高年齢雇用継続給付金受給』
⑤ 配偶者又は子供の扶養に入るなどして節税する
⑥ 売買益ではなく配当金目的の株式投資
⑦ NISAの活用(株式投資をする場合)
⑧ 変動金利型10年満期個人向け国債を買う
⑨ 節税目的の会社設立
⑩ ETF(Exchange Traded Fundー上場投資信託)を買う
⑪ 会社の経営者になり役員報酬を受け取る
⑫ 自分の能力を生かした仕事でサラリーを受け取る

一方で専門家が勧めていないのは概ね下記の様なものになる。
➊ 売買益目当ての株式投資
➋ 不動産投資
➌ 普通預金
➍ 金の購入
➎ 借金を伴う大がかりな起業
➏ フランチャイズ経営

先ず思うのが、なんでこんなに後ろ向きなんだろう、、、、という事。専門家が勧める対策は節税などの「コスト削減」が多く、その一方で資産(資金)がある事前提で「安全な投資」を推奨する。にも拘らず、一番リスクが低い資産防衛法であるに普通預金は推奨していなかったりする。各々の理屈は判る。例えば普通預金は金利がほぼゼロなのに物価も税金も年を追うごとに上昇傾向なので「目減りするから」というものだし、大学出てからずっと同じ会社でサラリーマンをやっていた人達なら退職金の貰い方の上手い下手で数十万~数百万の差がつく可能性もある。「定年」で65歳(60歳)以降は働いていないかバイト程度の低収入しかない、という前提だからこういう発想になるのだが、定年後にどうやって「ガッチリ稼ぐ」かというアイデアはどの本や記事からもほぼ無かった。

これら項目をあえてそのまま私なりに組みなおすとこうなる。
① 自分の能力を生かした仕事でサラリーを受け取る。
② 節税目的の会社設立
③ 会社の経営者になり役員報酬を受け取る
④ 普通預金
⑤ ポイント付きクレジットカードを作っておく
⑥ 売買益ではなく配当金目的の株式投資
⑦ NISAの活用(株式投資をする場合)
⑧ 変動金利型10年満期個人向け国債を買う
⑨ ETF(Exchange Traded Fundー上場投資信託)を買う

以上だ。他の項目は私に当てはまらないか何の参考にもならないものだ。 あえて言えば持ち家はどこかのタイミングで買う積りなので(現金100%で買う)その際、リバースモーゲージを視野に入れた物件選びは考慮しようと思っている。

なんだかんだ言ってもポイントは2つしかない。 定期収入の収入源を作る事(①~③)と低リスクの投資(④~⑨)だ。 既に⑧、⑨以外は始めているか準備を始めている。



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