とあるオフィスの電子書籍 #5

水曜。
プロダクトとコンテンツ中心の楽しい曜日になりつつある。

朝は開発チームと書店員チームで共有会。
昨日急きょ依頼をいただいたもんで、
朝ちょっぱやで資料つくってざっと共有。

午後はほぼずっと漫画を読んでた。
同業でも他業種でも、「商品研究」をどうやってるのかはとても気になる。
とくに、自分の好きな商材をあつかう会社でのケース。

そしてひさびさの残業。さほど苦にならなかった。
2019年は仕事にほぼ全振りだったけど、やっぱり定時帰りがいいな。

きのうの日記で効果検証について書いた気がするが、

「まだまだ科学できる余地があるよね」

という話を役員との1on1でした。
役員1on1は定期的にやってもらってるのだが、今日印象的だったのは、

「自分を相対化しすぎると面白みがなくなっちゃうんじゃない?」

という言葉。
「自分を客観視」が、いつからか強迫観念になりつつあったので、ちょっと救われた気がする。

1on1といえば、Twitter Japan の内部取材をしたテレビ番組おもしろかった。
面談はTwitterでも1on1だった。
そして業務時間中でもツイート、Twitter検索する姿勢は勉強になった、ガチで。

プロダクトというものをもっと知ったほうがいいなと思い、

「オススメアプリを教えてください」

と業務連絡ツールの雑談チャンネルで唐突に質問したところ、
ARTSY という芸術作品購買アプリを教えてもらった。

これはたしかにUIがすごくいいな、と思った。
そして単純に芸術作品を眺めるために起動してしまう、というのもわかる。

そう、そういうのがいいんだよなー。
ユーザーをみてない、それ自体が目的の「イノベーション」に対しては基本懐疑的。

ITだけでなく出版のことも、感度の高い社員さんに尋ねれば惜しみなくいろいろ教えてくれるので、ありがたく楽しい環境。

前後左右から本の話・業界の話がきこえる。
朝、営業時間はじまってすぐの頃、とくに情報交換が闊達な気がする。

そういうとき、ディープな話には入っていけないので、基本的に盗み聞きに徹している。

で、ぼくが会社で話すことがあるかというと、いいと思った漫画、集計してて気になった漫画のことを、同じテーブルの前に座っている社員さんに投げかけるようにして話しかけてみる。

基本、ラリーをつづけてくださるので、これもまたありがたい。
院卒だったりと境遇の似てる方で、誰の漫画談義にも対応できるタイプの柔軟な、とても尊敬している先輩。

他人の視線が苦手なぼくは、相手の顔がふだん見えないようにサブディスプレイを置いて視線を遮蔽しているのだが、
目の前の社員さんにそうやって話しかけるときはディスプレイの高さを下げたり、横に首をひょいっと出してみたりする。
教会の懺悔スペースのようなこのコミュニケーションにも、けっこう愛着をもっている。
(22分)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?